今後が楽しみな日系メジャーリーガーでは、一時はヌートバーとともに日本代表入りもうわさされたスティーブン・クワン外野手(ガーディアンズ)。父方は中国系米国人で、母方が日本の血を引く日系3世だ。
昨季にメジャーデビューするといきなり4試合連続3出塁以上というメジャー史上初の快挙を達成し、デビューから116球連続で空振りなしという驚異のバットコントロールを披露した。最終的には147試合の出場で打率2割9分8厘、6本塁打、52打点、19盗塁。ホームランは少ないが攻守に隙のない玄人好みの選手で、将来的には首位打者を狙える逸材だろう。
この他にも、大洋(現DeNA)でもプレーしたマイク・ラム(ブレーブスほか)や、報復の危険球を巡って黒田博樹(ドジャースほか)と一触即発の乱闘寸前までいったことがあるシェーン・ビクトリーノ(フィリーズほか)、メジャー通算91勝のジェレミー・ガスリー(オリオールズほか)などがかつて活躍した。
現役ではヌートバーやクワン以外にも前述のヒガシオカや、そのチームメートでもあるゴールドグラブ賞遊撃手のアイザイア・カイナーファレファ、17年のドラフト全体9位指名で通算50本塁打のケストン・ヒウラ内野手(ブルワーズ)などがいる。日本人メジャーリーガーだけでなく、彼らのような日系メジャーリーガーの今後の活躍にも注目だ。(文・杉山貴宏)