遺族から故人との対面をすすめられた場合はどうすればいいのか。つらい場合は辞退してもいいが、「お別れをさせていただきます」などと述べて慎んでお受けしたい。
実際の対面の際は、遺族にあいさつをしてから遺体の枕元へにじりより、両手をついて一礼。遺族が白布をとったら、両手を軽くついたまま対面し、深く一礼して手をあわせる。「おだやかなお顔ですね」など、遺族をいたわる言葉をかけてから、少し下がってご遺体に一礼した後、遺族にも一礼する。
弔問客のほうから故人との対面を申し出るのは、控えるのがマナーだ。
(監修 現代礼法研究所主宰 岩下宣子/構成 生活・文化編集部 端 香里)