■アルフォンス・ドーデ『最後の授業』


「国語を奪われることの意味を考えさせられた」(51歳男性・教育関係)

■山崎正和『劇的なる日本人』
「小説ばかり読んでいて評論に興味がなかったが、初めて納得させられた」(52歳男性・作家)

■モンゴル民話『スーホの白い馬』
「何をやってもダメな人間は努力するだけ無駄という話が、何をしても裏目に出ていた当時の自分の状況と重なり悲しかった」(52歳男性・メーカー勤務)

■茨木のり子『わたしが一番きれいだったとき』
「教科書で読んだ瞬間、自分のからだの一部になった」(62歳女性・翻訳)

■重松清『カレーライス』
「子どもと親、両方の気持ちがリアルに感じられ、中辛のカレーを食べるとふと思い出す」(19歳女性・学生)

■安部公房『棒』
「寓話的に見えて何を言っているのかいまいちわからない、つかみどころのない感じがかえって面白かった」(17歳男性・高校2年生)

■丸山真男『「である」ことと「する」こと』
「気魄のようなものを文体から感じた」(46歳男性・教育関係)

(構成/編集部・石田かおる)

AERA 2020年1月13日号

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