僕は、その人のおもしろさを削ってしまうものって、やっぱり会話に合わせることだと思うんですね。今の時代、特にネットの世界では、何か変なことを言ったらすぐ総攻撃を受ける。みんなが正解だと思う回答をしないといけないと思ってしまいます。でも「私はこう思う」と言える人って、周りと違う自分を持っているし、一人の時間も持っている人だと思うんです。
ちょっと変なことを言いますが、バッグの中とか見えないところに、変なぬいぐるみとかを入れておいてみてください。気持ち悪い柄の靴下を履くのもいいと思います。そうするとその雰囲気、「ちょっとこいつおかしいぞ」っていうのが外に出てくるから。外から見えていなくても、自分自身が「今日は変な靴下履いてるぞ。会社に対する反抗だぞ」って意識してるから、漏れ出してきちゃうんですよね。
そういう変な人同士が響き合って、友達になれると思います。
※AERA 2019年11月25日号