Q:まずはどこから鍛えるべき?

A:すべての筋肉をバランスよく鍛えることが大事ではあるが、それには時間がかかるし、長く続けるのが難しい場合もある。どこから鍛えていいのかわからない人は、まずは太ももや大腰筋など下半身の筋肉から鍛えるといいだろう。

 人間の筋肉は、20~30歳代をピークに減少がはじまり、40歳代以降は年1%ずつ減少するが、とくに減少率が大きいのは下半身の筋肉。下半身は上半身と比較して加齢にともなう筋力の低下が10~15%大きい。下半身の筋肉の衰えは、歩行スピードや活動量の低下につながる。とくに上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉である大腰筋は、歩行スピードや姿勢の美しさに直結する「筋肉の大黒柱」。この筋肉が鍛えられるだけで、体が動きやすくなり、活動量の増加につながる。(久野教授)

(編集部・渡辺豪)

AERA 2019年8月12・19日合併増大号より抜粋

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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