年末年始の帰省や旅行の準備は済みましたか? えっ、まだですって。大丈夫。今からでも手はあります。旅の達人たちが「裏技」を教えます。(編集部・熊澤志保)
年末年始は帰省や旅行のシーズン。貴重な休みを満喫したい。早くしなければ、航空券もツアーも売り切れてしまう!――と、いつも慌てているのだが、ちゃんと休みを楽しみたいのなら、早めに計画を立てたほうがいいに決まっている。
トラベルライターの渡辺裕希子さん(40)は、年末は大掃除や買い物をして、東京都内の自宅でゆっくりすると決めている。
「どこへ行くにも、12月28日や29日出発の航空券はすぐ売り切れるし、高いですから」
彼女の実家は福岡市内にある。夫と子どもの家族3人で帰省する日は大みそか。お得な航空チケットがあるからだ。
「大みそかと元日ならば、ほとんどの便で1万円以下という片道航空券が発売されています。マイレージ会員なら、一般発売前に先行予約できます」
全日本空輸(ANA)には年末年始スペシャル「旅割」、日本航空(JAL)には「スーパー先得」というお得な航空券がある。決済条件は時期や航空会社により異なるが、渡辺さんは今年、8月下旬の先行予約受付当日に9千円ほどで東京―福岡間のチケットを手に入れた。
帰りの便は1月4日。こちらはどうするの?
「株主優待枠を使うんです。株主優待券は金券ショップで2千~3千円で購入しました」
すでに11月の予約解禁日には手配を済ませたという。
●29日にハワイ旅行予約
でも、もう12月。航空会社のサイトをのぞくと、年末年始の便はほとんど満席。格安航空会社(LCC)の運賃も高額だ。今から年末年始の旅行の予約は難しいのだろうか。
JTB総合研究所の主任研究員、早野陽子さんによると、
「出発のピークは、海外旅行ならば長距離方面が12月28日、近距離方面が30日。国内旅行は31日です」
では、ピーク日を避ければ、予約は取れるのか。海外旅行はどうだろう。エイチ・アイ・エス(HIS)の旅行コンサルタント、沖杉大地さんに聞くと、
「空きのあるツアーは、まだありますよ。特設サイトで公開していますので、ぜひご覧になってください」
まずは旅行各社の特設サイトを見たほうがいいようだが、例年、発表と同時に予約が入りだすため、どのツアーにいつまで空きがあるかはわからない。
ツアーが売り切れれば、航空券と宿泊券を別々に取ることになるが、沖杉さんによると、
「毎年、12月29日や30日にもお客様はいらっしゃいます」