たらのあんかけ丼  (撮影/写真部・松永卓也)
たらのあんかけ丼  (撮影/写真部・松永卓也)
この記事の写真をすべて見る
【ワンポイントアドバイス】鍋にはまずきのこ類を入れ、その上にたらをのせ、たらに熱が通りすぎないようにする。(撮影/写真部・松永卓也)
【ワンポイントアドバイス】
鍋にはまずきのこ類を入れ、その上にたらをのせ、たらに熱が通りすぎないようにする。(撮影/写真部・松永卓也)

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「たらのあんかけ丼」。

【ワンポイントアドバイスはこちら】

*  *  *

 冬の魚といったら、やはりたらですね。お鍋に入れてもおいしいですし、ムニエルやフライにしてもおいしい。そして何より、お値段がリーズナブルなところがうれしい(笑)。

 私は最近よく、たらのあんかけ丼を晩ごはんに食べます。寒い夜は、とろんとした“あん”とフワフワッと立ち上る湯気が恋しくなるものです。

 たらは初めに、臭みを取りましょう。バットにたらを置き、塩・胡椒を振って10~15分ほどしたら、身から水分がにじみ出てきます。その水気をキッチンペーパー等で拭き取ってください。

 そして鍋にはまず、ほぐしておいたきのこ類を入れること。たらはその上にのせるようにしてください。たらに熱が伝わりすぎると、身が小さく硬くなってしまいます。ふっくら仕上げるためには、しめじやえのきだけという「お布団」を敷いてから、たらをじんわりと温めていくことです。

 中火で6分煮て、そのあと水溶き片栗粉を加えて2分煮ましょう。長く煮すぎないことがおいしさの秘訣です。パッと作って、サッと食卓へ。アツアツの丼を楽しんでください。熱燗も少~し、いただきながら!

(構成/赤根千鶴子)

次のページ
続いてレシピ