料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「みりんモヒート」。
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ここ数年で人気が急上昇したカクテルといえば、やはりモヒート。さわやかなミントの香りが一日の疲れをスーッとやわらげてくれるので、私も大好きな飲み物です。
モヒートは、本来はラム酒がベースです。でもアルコール度数が高いお酒が苦手という方には、みりんベースで作ることをおすすめします。
使うのは、家にある本みりんで結構です。搾りたてのオレンジ果汁と、たくさんのスペアミントの葉をグラスの中に入れて、葉脈を断つように葉を潰していきます。葉を潰している間にミントの香りがキッチン中に広がるので、なんだかとてつもない充実感(笑)。そしてオレンジの輪切りとみりん、炭酸水、氷をグラスに入れて、できあがりです。
モヒートに入れる柑橘類というとレモンやライムが王道かと思うのですが、私はもう思い切り甘いカクテルにしてしまおうと思ってオレンジを使っています。みりんとオレンジの甘みとミントのさわやかな香り。これが結構、私の周りの大人女子にウケています。70代、80代の女子なので、“かなり大人な女子”ですが。
(構成/赤根千鶴子)
■みりんモヒート
【材料】(1人分)本みりん40ml、オレンジ1個(輪切り3枚ほどと果汁50ml)、スペアミント約20枚、炭酸水100ml、氷適量
【作り方】(1)オレンジを洗って3枚ほど輪切りにする。残りを搾って、果汁を作る。ミントはさっと洗い水気を拭く。(2)グラスにオレンジ果汁とミントを加え、スプーンでミントを潰す。(3)次にオレンジの輪切り2枚、みりん、炭酸水と氷を加え、混ぜ合わせる。残り1枚のオレンジに切れ目を入れ、グラスの縁に飾る。残っているミントの葉があれば、数枚添える。
【ワンポイントアドバイス】ミントの葉をスプーンやスティックで潰し、十分香りだたせる。
※週刊朝日 2019年9月13日号