放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』新連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「田舎を狙う泥棒」をテーマに送る。
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いきなりですが、うちの実家が泥棒に入られました。
僕の実家は千葉県の南房総市というところにあります。葡萄をイメージしてもらうといいのですが、房のさきっぽ。千葉の房総半島の最南端にあります。千葉と言ってもかなり田舎町。今は町村合併しましたが、もともと房総の千倉という人口1万人ほどの小さな小さな町。
そんな町に僕の実家はあるわけですが、なんとそこに泥棒が入ったのです。
その日、父が千葉の大きな病院に通うため、母と一緒に家を空け、東京に住む僕の姉のところに宿泊。ちなみにですが、最近は月に1回は病院のため家を空けていた。
姉の家に泊まっていた母から朝8時に電話。けっこう早い時間の電話だ。出てみると母が第一声で「おさむ、大変。実家に泥棒が入った」と。
親戚のお姉さんがうちの実家に行く用事があり、入ってみると、家の中が荒らされている。泥棒が入ったことがわかりました。
うちの父は小さな自転車屋をやってます。
そんな自転車屋に入った泥棒が盗んだもの。写真を見て驚いたのですが、家の中の引き出しを開けて盗もうとしたレベルかと思ったら。大きな金庫は居間を出され、倒されなんとか中を開けようと悪戦苦闘した様子。結局開かなかったようですが。ちなみに中にはほとんどお金は入ってません(笑)。ほかは僕が母にあげたブランドもののバッグや、父が母にあげた貴金属などなど。そして店のレジまるごと。金額的には被害は大きくないのですが、家の中の荒らされ方がひどい。
警察が調べたところによると、「プロの仕業だと思います」。プロの窃盗団が入ったと。それを聞き驚きました。え? こんな田舎にプロの窃盗団? 東京だったらわかるけど。
泥棒に入られたことを聞いた、地元に住む僕の友人から連絡。その友人の家も昨年泥棒に入られたと。それもプロの仕業で外国人の2人組。