大地が真っ白な雪や氷に包まれる冬。白銀の雪原は、太陽の光によって多様な色に染められ、一瞬一瞬で表情を変えていく。そんな自然の織り成す景観を映すのは、写真家・福田健太郎氏だ。厳しい寒さも忘れて魅入ってしまうような美しき雪景を紹介する。氷点下の幻想的な世界へ、いざ─―。
■長野県白馬村・白馬大橋
朝日に照らされ、青い闇の世界が黄金色に輝く絶景へと変わる。
■北海道豊頃町・十勝川河口付近の海岸
河口の水でできた透明な氷「ジュエリーアイス」は、川と海が生み出した自然の産物。
■北海道弟子屈(てしかが)町
早朝の樹木は白い衣をまとい、青空とのコントラストがまぶしかった。霧氷は気温の上昇とともに、はかなく消える。
■長野県山ノ内町・地獄谷
温泉に入ることで有名な長野県山ノ内町の地獄谷のサル。雪の中、温泉のパイプの上で身を寄せ合い、ほっこりと温まる姿がなんとも愛らしい。
■北海道弟子屈町・屈斜路湖
湖には毎年、たくさんのハクチョウが飛来してくる。この日は朝霧に包まれ、幻想的な風景に出合うことがかなった。
※週刊朝日 2017年2月3日号