「お絵かき水族館」紙に描いた魚が目の前の巨大水槽で泳ぎだすアトラクション。描いた魚はひらひら泳いだり回転したり、近づくと逃げたり、エサに寄ってきたりする。「自分たちの子供を連れていける場所をつくる」(猪子寿之代表)というアイデアから始まった、「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」と名付けられたイベントでは、大人と子供が一緒になって楽しめるアトラクションが用意されている(撮影/写真部・松永卓也)
「お絵かき水族館」
紙に描いた魚が目の前の巨大水槽で泳ぎだすアトラクション。描いた魚はひらひら泳いだり回転したり、近づくと逃げたり、エサに寄ってきたりする。「自分たちの子供を連れていける場所をつくる」(猪子寿之代表)というアイデアから始まった、「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」と名付けられたイベントでは、大人と子供が一緒になって楽しめるアトラクションが用意されている(撮影/写真部・松永卓也)
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「光のボールでオーケストラ」ボールをたたくと、色が変わったり音が鳴ったりするアトラクション。大きいボールは他のボールと連動しているので、たたくと周囲のボールの色が全て変わり、空間全体の色が変わる。子供たちは大小さまざまなボールをたたいたり転がしたりしながら、色や音を変化させ、他の子供たちと空間を共に創造する「共創(きょうそう)」作業を体験できる(撮影/写真部・松永卓也)
「光のボールでオーケストラ」
ボールをたたくと、色が変わったり音が鳴ったりするアトラクション。大きいボールは他のボールと連動しているので、たたくと周囲のボールの色が全て変わり、空間全体の色が変わる。子供たちは大小さまざまなボールをたたいたり転がしたりしながら、色や音を変化させ、他の子供たちと空間を共に創造する「共創(きょうそう)」作業を体験できる(撮影/写真部・松永卓也)

「なんで水に絵が描けるのか不思議だった」

【デジタルアートを写真で体験】

 香川ウォーターフロント・フェスティバルを見た7歳の女の子は、不思議そうな顔でそう話した。

 チームラボがつくる作品には普遍のコンセプトがある。それは「創造性」だ。

「アイフォーンやツイッターなど、今の世の中では創造性の高いものが評価されている。でも今の学校教育では暗記することを重視していて、創造性は教えない」と、猪子代表(37)は話す。

 学べる場がないのなら、自分たちでつくるのがチームラボ流。そうして「光のボールでオーケストラ」や「ぐるぐるリール~」などの作品が生まれた。

「将来必要になる能力なんて誰にもわからない。創造性を培っていれば大人になってから社会でサバイブできるかもしれない」

 この夏、創造性を刺激するデジタルアートの世界を、日本各地で体験できる。

週刊朝日  2014年8月8日号