水野美紀が40代半ばで気付いた　時間がない時ほど人生は充実するという真実

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　42歳で電撃結婚、翌年には高齢出産。激動2年を経た女優・水野美紀さんが、“母性”ホルモンに振り回され、育児に奮闘する日々を開けっぴろげにつづった連載「余力ゼロで生きてます」。今回は40半ばにして得た人生の「達成感」と「充実感」について。

【「やる気スイッチ」を探す夫は…】

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　出産前、プライベートな時間を私はどれだけダラダラと無駄に過ごしたことか。

　仕事を離れたら何のやる気も起きず、ソファーでゴロゴロと何時間も、ただ何もせず、もやーっと過ごしたりしたもんだ。

　休日には昼まで、いや、ひどい時は前日に深酒して、夕方まで寝ていたりした。

　貴重な時間を贅沢にも、ドブに捨てるようなマネをしていた。

「仕事は頑張るから」というのを自分への言い訳にして。

　だけど、そんな休日を過ごしても、残るのは残念な気分だけ。

　いっぱい寝ているのに、頭はぼんやりして、身体は鉛みたいに重たかった。

　休日の私の「やる気スイッチ」は、どこを探しても見当たらなかった。

　で、現在。

　あの頃に比べると、私はすごいことになっている。

　それもこれもチビのおかげだ。