家の中での役割分担やら子育てのやり方、働き方、休み方、オムツの選び方から体温計の置き場所まで日々模索して、揉めたり話し合ったりしながら、着地点を見つけていくのだ。
以前は、暇があれば携帯ゲームをしていた夫は、今や、暇さえあればメルカリで子供服を探している。
出不精で、休みには昼まで寝ていた私が、ママ友と情報交換してチビと一緒に行けるイベントを見つけては、朝から足を運ぶ。
チビが私を親にしてくれて、私たちを家族にしてくれている。
「綺麗なママでいたい」とかどうでもいい。
どうかと思うくらい、どうでもいい。
チビを元気に育てられればそれでいい。
気付けば完全なる「母モード」に突入だ。
いつの間にやら。
きっとチビが小学校に上がるくらいまで、この、なりふり構わぬ母モードは続くのであろう。
そんな気がしている。
そんな中、今、仕事で演じているのは「女モード」全開の愛人の役。
こんなにプライベートの自分と役のキャラクターのギャップが大きかったことはかつてなく、
「今、人生の中の面白い時期に突入しているな」
と思う。