私は仕事で出なければならなかったので、夫に託した。
アイスといえば夫。夫といえばアイス。
うちの夫は、365日毎日欠かさずアイスを食べる、アイスのプロである(?)。
普段は、チビにはなるべく砂糖の入ったおやつを与えないよう、成分表に目を光らせている夫なので、砂糖のたくさん入ったアイスを与えるという提案に難色を示すのではないかと思ったのだが、まったくそんなことはなかった。
この緊急時に、プロが選んだアイスはパピコのチョコ味。
さすがプロだ。
こちらが差し出すものを全部拒否するチビに対して、まずは自分がパピコをチューチューして見せて興味を引き、近寄って来たところに、もう一方のパピコを手渡す。
チビはパピコを持って、夫を窺う。
夫は何食わぬ顔で、美味しそうにパピコをチューチュー。
おそるおそる、チビはパピコを口に近付け、そしてパクリ。
夫曰く、その瞬間、チビはパッと目を見開いて顔を輝かせたそうだ。