「どう考えても無理な計画が、軌道修正もないまま強行されていく東京オリンピックの状況は、まさに第二次世界大戦中におけるインパール作戦です。熱中症の対策はないから、取り敢えず『大和魂で突っ込め』みたいな。普通は、検証してもう無理だとわかったら、その時点で中止にしますよね。でも、中止になったら、電通やスポンサー企業など、ここまで金をかけてきた大企業の人たちが損をしてしまう。だから、中止にはならない」
金儲けを企むのは一部の人たち。この国のメディアは、新聞週間などに戦争を煽ったことを反省してみせるが、また同じことをしている。それがわかってない。
大勢のタダ働きのボランティアが、倒れたり死んだりしたら、誰が責任を取るのか? 先の戦争のように一億総懺悔とするのか?
もうそうさせてはいけないのだ。金儲けのため、あたしたちを殺しても構わないという輩には消えてもらいたい。でも、決してそういう輩は糾弾されない。メディアもグルだから。
※週刊朝日 2019年9月6日号