■東京猫医療センター・服部幸院長に聞く「猫の手作りごはんの注意点」
1)主食ではなく、あくまでもおやつとして
2)味付けは必要ない
3)与えてはいけないものに注意する
<猫に与えないほうがよいもの>
【野菜類】ねぎ類(タマネギ、長ネギ、ニンニク、ニラなど)、アボカド、野菜を生で与えることは避ける
【魚介類】大量の青魚(マグロも含む)、貝、たこ、いか、あわび
【肉類】生の豚肉、大量のレバー
【そのほか】牛乳(猫用ミルクならOK)、ドッグフード(必要な栄養素が異なるため)
<猫が口にすると危険なもの>
チョコレート、干しぶどう、調味料や香辛料、お酒、カフェインを含むもの、観葉植物(ユリ、ポインセチア、シクラメンなど)、保冷剤、人間の頭痛薬・風邪薬・サプリメント
■砂肝スープ~鶏ガラスープのバリエーション
【材料】
基本の鶏ガラスープ(A)……1/2カップ
砂肝……2切れ
小松菜の葉……1枚
【作り方】
1)砂肝は粗く刻む。
2)小鍋に鶏ガラスープを入れて煮立て、砂肝を加えて2~3分煮る。
3)刻んだ小松菜を加えて火を止める。
4)猫用に大さじ1~2を取り分ける。
【飼い主用にアレンジ】
しょうゆ、ごま油、こしょうをふり、刻んだねぎを散らす。
(A)
<基本の鶏ガラスープ>
【材料】
鶏ガラ……1羽分
【作り方】
1)鶏ガラはさっと洗い、大きめの鍋に入れ、かぶるくらい(5~6カップ)の水を加えて煮立て、ときどきアクをすくって弱火で30分~1時間煮る。そのまま大さじ2~3を与える。
※傷みが早いので、翌日以降の分は小分けにして冷凍保存する。
【飼い主用にアレンジ】
猫用のスープを取り分けて、残りは飼い主用に。そのままさまざまな料理に使える。
■豚とさつまいものサラダ風
【材料】
さつまいも……2cm
にんじん……1cm
豚ひき肉……大さじ2
【作り方】
1)さつまいもとにんじんは皮をむいて薄切りにする。
2)小鍋に1とひたひたの水を入れて煮立て、豚ひき肉を加えて水分がなくなるまで煮る。
3)さつまいもをつぶして小さじ2~3を与える。
【飼い主用にアレンジ】
マヨネーズであえる。
■サーモン納豆ふりかけ
【材料】
刺し身用サーモン……1切れ
ひき割り納豆……小さじ1
【作り方】
1)サーモンは湯通しして、粗く刻む。
2)納豆と合わせて、キャットフードに1/2~全量のせる。
【飼い主用にアレンジ】
ひき割り納豆1パックを使用。刺し身用サーモン4切れを粗く刻んで納豆と合わせ、猫用に小さじ2を取り分け、残りに刻んだねぎとしょうゆを加えて混ぜる。
『HOMEMADE CAT FOOD~猫が喜ぶ手作りごはん』(株式会社ネコリパブリック)1300円+税。レシピの砂肝は12~13ページ、納豆は32~33ページ、豚とさつまいもは60~61ページから抜粋。現在は書店では販売されておらず、クラウドファンディングでの出版を目指している。電話による注文は可能。
※週刊朝日 2018年12月28日号