保険に詳しいファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんは、「息子のお嫁さんに内緒で保険を契約しないように」とアドバイスする。

「以前、5年ごとに健康祝い金が出る医療保険に入っていて、いざお金を孫に渡す段になって保険に加入していることをお嫁さんが初めて知り、義理の父母との関係がぎくしゃくするケースがありました。『義理』だと様々な感情のもつれが起きる可能性があるので、孫にプレゼントする場合はオープンにしたほうがいい」

 さらに、大勢の孫に大盤振る舞いを続けていると、自らの老後資金に支障が出る可能性もある。

「寿命はどんどん延びています。孫へのプレゼントで自分のお金が予定より早く尽きてしまう、などということがないように注意してください」

 その意味では、孫への保険プレゼントはやはり富裕層向きとなる。このため、保険販売のどんな窓口でも取り扱っている商品ではないともいう。

「お客さまの懐具合を知り、人間関係も築けているなど、相当に密な間柄でないと提案できません。そういう意味では、保険代理店よりも銀行系に向いた商品なのかもしれません」(代理店社員)

次のページ