保険の時価を示す「解約返戻金」が発生する商品だと、医療保障とともに孫の老後資金の「足し」になるお金をプレゼントすることもできる。

 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が「新・健康のお守り」の一タイプとして売っている「10年払込キッズプラン」。チラシには、「かわいいお孫さんに。ずっと続く安心を。」などとある。

 例えば、入院1日につき1万円、手術給付金に死亡保険金(最低100万円)がつくプラン(ほかにも保障はあるが省略)で0歳児が対象だと、毎年の保険料は男の子で約23万円、10年間で約230万円を支払う。

 一方、解約返戻金は保険会社が保険料を運用することで増えていき、60年後に孫が還暦を迎えると、払い込み済みの保険料を上回る約238万円になる。つまり、その時点で解約すれば、約238万円を孫は受け取れるのだ。

 ほかにも様々な会社の医療保険が、祖父母から孫へのプレゼントに使われているが、保険関係者らによると、贈る祖父母の側には「一石二鳥」の効果があるという。

 一つは「次世代からの感謝」。「医療保険のプレゼントプラン」と題してこの種の商品を取り扱いチラシも作っている、りそな銀行コンシューマービジネス部の大賀智之グループリーダーが言う。

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