「血圧サージ」による脳卒中や心筋梗塞を防ぐ10カ条 (2/6) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「血圧サージ」による脳卒中や心筋梗塞を防ぐ10カ条

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高齢者や血管年齢の高い人にとって、血圧の大きな変動は要注意だ

高齢者や血管年齢の高い人にとって、血圧の大きな変動は要注意だ

脳卒中イベント発生率(週刊朝日 2017年12月15日号より)

脳卒中イベント発生率(週刊朝日 2017年12月15日号より)

血圧サージによる脳卒中や心筋梗塞を防ぐ10カ条(週刊朝日 2017年12月15日号より)

血圧サージによる脳卒中や心筋梗塞を防ぐ10カ条(週刊朝日 2017年12月15日号より)

 東京都健康長寿医療センター(板橋区)顧問で臨床研究適正評価教育機構理事長の桑島巖医師は、「(同番組は)視聴者を不安に陥れ、降圧薬の過剰処方をもたらす恐れがある」と、問題を適切に取り上げなかった点に異議を唱えている。ただ、血圧サージは人によってはやはり危険で、気を付けないと命取りになりかねない。

「血圧の変動は生理的な現象で、若くて血圧も高くない健康な人では、あまり問題にはなりません。しかし、喫煙者やコレステロール値が高い人、高齢者では、血管の壁の弾力性がなくなってもろくなるので、サージと呼ばれる血圧の急上昇が脳出血や心筋梗塞の引き金になります」(桑島医師)

 そこで命を脅かす危険もある血圧サージについて専門家を取材。リスクが高いのはどんな人なのか、血圧の急上昇がどんな病気をもたらすのか、その対策などを紹介しよう。

 まず、血圧サージとは何か。同番組に出演していた自治医科大学附属病院(栃木県下野市)循環器内科教授の苅尾七臣医師は、押さえておきたい3点を挙げる。

【1】 血圧の変動には、生体に必要な“生理的な変動”と病気の原因となる“病的な変動”の2種類がある。血圧サージは後者の病的な変動のことを指す。
【2】 乳幼児でも、泣いているときなどは血圧サージが起こっている。だが、血管に柔軟性があり、動脈硬化やプラーク(血管内にできたコレステロールなどが蓄積したコブ状のもの)がないため、脳卒中や心筋梗塞のリスクとならない。
【3】 1回の血圧サージが問題なのではなく、回数やその大きさ、連続性などによってリスクの程度が変わる。

「生理的な変動は、血管の内皮を刺激して、内皮を柔らかくする一酸化窒素を放出させるなどの役割があり、身体にとって必要なもの。どこまでが生理的で、どこからが病的なのかについては、まだはっきりしていませんが、目安として『55以上の血圧の上昇はリスクが高い』と考えていいと思います」(苅尾医師)


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