「八角理事長が『気負いがない。怖いもの知らずの勢いがある』と言っていましたが、この活躍はフロックじゃない。青森生まれで、保育園時代に小学生の相撲大会に出場し、1年生の部で優勝。6年生になると、相手がけがをしてしまうから、と出場を拒否された逸話の持ち主ですから(笑)」(スポーツ紙デスク)
そんな阿武咲が中学時代の全国大会で負けたのが、同じ年で、ライバルでもあり親友でもある貴景勝だ。
「高校を中退して先に角界入りした阿武咲が十両手前まで出世し、その差を広げられたくなかった当時高校3年の貴景勝は、国体出場を断り、9月場所でプロ入りしているんです」(前出ベテラン記者)
もう一人、相撲記者たちが名前を挙げるのが、やはり日馬富士戦で金星を挙げた25歳の北勝富士。今場所は優勝争いとは別に、先物買い感覚で観戦するのも一興。「上位陣が過渡期を迎えていた時期にトントンと出世した朝青龍を思い出すんです。一気に世代交代が進むかもしれません」(同)
※週刊朝日 2017年9月29日号