加えて、皇太子さまを取り巻く状況も、安定しているとは言い難い。

 まず、先日発表された雅子さまの「冬季アジア札幌大会開会式ご欠席」も波紋を呼んでいる。そもそも大会は、天皇陛下のご名代として皇太子さまが出席する重要な行事だが、小田野展丈東宮大夫は、「寒い時期であり2泊3日の日程の負担などを考慮」と欠席の理由を説明した。だが、ある宮内庁OBはこう首をかしげる。

「来月には、皇太子ご一家で恒例の春スキーに行かれると聞いています。かつても愛子さまが江戸川区のスケート場を貸し切って練習なさる際は、付き添いをなさってきましたが……」

 公務だけでなく皇室の要である祭祀や伝統を紡ぐ養蚕など伝統行事へのハードルは依然として高い。

 さらに、東宮ご一家に影を落とすのは、学習院女子中等科3年に通う愛子さまのご体調の問題だ。体重が激減したまま、2学期は長期欠席が続いた。3学期は、欠席まじりながら登校してはいるものの、回復の兆しは見えないという。

 冒頭の人物は、こう話す。

「お立場上、悩みを人に相談することもできない。皇太子さまは孤独だと思いますよ」

週刊朝日 2017年3月3日号