20年で“村長”がママに…? 春風亭一之輔が同窓会で見たもの (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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20年で“村長”がママに…? 春風亭一之輔が同窓会で見たもの

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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高校の同窓会、20年の歳月は残酷?(※イメージ)

高校の同窓会、20年の歳月は残酷?(※イメージ)

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は、「同窓会」。

*  *  *
 何年か前、高校の同窓会に出席した。今まで何度も開催されていたのだが、どうにもスケジュールの都合がつかずようやく参加できた。

 久しぶりに友と再会できる喜びに胸が高鳴る、というより、「何かマクラやコラムのいいネタが拾えるかな?」という、やましい気持ちでの参加。だからちょっと後ろめたい。

 大宮の某ホテル宴会場。男子高である。見渡す限りの30代半ばの男の群れ、その数200人余り。おっさんになりかけの働き盛りが「ゴヴェゴヴェゴヴェゴヴェ……」というおっさん特有の低音を発しながら旧交を温め合っている。

 そして会場がくさい。おっさん臭を抑えようとしてデオドラント剤を使用している、自分がおっさんであることを意識しはじめた世代の臭い。「中間管理臭」がむんむん。でも同性ばかりなので、周りに気を使うこともなく場は盛り上がっていた。

 20年の歳月は残酷だ。あちこちからこんな声が上がる。

「おまえ、ハゲたなーっ!!」

 あれほど男前で、他校の女子に校門で出待ちされていたサッカー部のあいつもハゲ。あの時から挙動不審で、部室で爆弾作ってるんじゃないか?と噂されてた化学部のあいつもハゲ。学年主任の先生もツルピカ。かくゆう私もハゲてきた。

 20年分のハゲは人それぞれ。ハゲは笑えるからいい。

 太ったなー。痩せてかっこよくなったなー。これも微笑ましい。なかには、

「……おまえ、太り過ぎてない?」
「いやー、仕事と家庭のストレスかなぁ……」

 と言いながら延々と五目焼きそばをビールで流し込んでいる彼。体重が倍くらいになって、面影は皆無。過ぎるのはよくない。そんなに笑えない。

「痩せたなー……大丈夫か?」
「去年の暮れから体重減ってさ、食べらんなくて……」

 健康診断に行け、とみんなから諭されても「なかなか時間とれなくて……」と応えるあいつ。かなり笑えない。


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