体の表面についた埃は、とにかく払って洗い流すのが肝心!

気温が高くなると、汗や皮脂が出てお肌に埃がつきやすくなります。目では見えないのにクレンジングクリームで顔を拭き取ったらコットンが黒っぽくなって驚くことも。帰宅時に服の埃を払ってから家に入ると、お部屋の汚れもかなり軽減します。
埃は汗や老廃物と混ざって毛穴を詰まらせ、かゆくなったり肌荒れや大人ニキビの原因になります。アレルギーの原因物質から肌をガードしてくれている皮脂をとりすぎないように、洗顔やシャンプーはぬるま湯で。埃に固い粒子が含まれていると肌を傷つけてしまうので、いきなりこすらず、まず埃をしっかり流してから泡をつけます。

人やモノを不調にさせるグレーの埃、その中身とは?

室内の埃は、半分以上が繊維のかけら。 衣類・寝具・タオル・・・布類なしに文化生活は成り立たず、人が暮らすところに綿埃あり、なのです。同様に、暮らす者じたいから出るフケや垢・毛髪、ペットの毛。そして食べ物、外から入ってくる砂のかけらなどが含まれています。また学校では消しゴムのかすやシャーペンの芯が増えるなど、場所によっても変化します。
そして1グラムの埃の中には、なんとカビが約3万個、ダニが約2000匹、細菌が約800万個いるそうです(ダスキン調べ)。やっぱり埃は食べたくありませんね。気管支ぜんそくの原因の大半はハウスダストで、ダニの死骸や糞が主な原因といわれています。不快な症状がなかなか治らないときは、花粉以外の原因も考えて病院の受診をお勧めします。

とんでもないものまで飛んでくるようです
とんでもないものまで飛んでくるようです

掃除をしない言い訳に「埃じゃ人間死なないし」などと言う人も昔はけっこう存在しましたが、今はアスベストや黄砂・アレルギーや喘息・コンセントに溜まって出火など、多くの人が「埃で死ぬこともある」と認知しています。「春の埃防止三原則」は・・・
・吸わない
・溜めない
・持ち込まない
埃は、モノの不調も引き起こします。
家電やパソコンなどのトラブルの多くは、埃が原因といわれているほどです。修理に出されたのを分解して丁寧に掃除すると、それだけで元に戻ることも多いのだとか(ただし詳しくない人が自分で分解するのは危険です)。換気扇も油と混じった埃で回りにくくなったりします。「乾いているうちに取り除く」のが、埃撃退のコツのようです。
埃がグレーに見えるのは、かけらのいろんな色が細かく混ざっているから・・・絵の具もたくさんの色を混ぜていくと、だんだん灰色っぽくなっていきますね。ミクロの世界では、繊維たちがとてもカラフルに競演しています!