野上祐
動脈瘤破裂で緊急入院 難治がんの記者が気づいた、意識を超えた謎の「存在」とは?
野上祐(のがみ・ゆう)/1972年生まれ。96年に朝日新聞に入り、仙台支局、沼津支局、名古屋社会部を経て政治部に。福島総局で次長(デスク)として働いていた2016年1月、がんの疑いを指摘され、翌月手術。現在は抗がん剤治療を受けるなど、闘病中 入院6日目の14日夕方に再開した流動食。飲み終えるまでの時間をストップウォッチで測ったら「1分19秒」だった うまくいかなかった2度の手術。「もう完全に治ることはない」と医師は言った。「1年後の生存率1割」を覚悟して始まったがん患者の暮らしは3年目。46歳の今、思うことは……。2016年にがんの疑いを指摘された朝日新聞の野上祐記者の連載「書かずに死ねるか」。今回は、動脈瘤破裂による緊急入院の顛末をお送りする。
dot.
9/15