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「現代の肖像」に関する記事一覧

ママ友に背中押され薬剤師に復帰 女性を育て次にバトンを渡す クオール株式会社代表取締役社長・柄澤忍
ママ友に背中押され薬剤師に復帰 女性を育て次にバトンを渡す クオール株式会社代表取締役社長・柄澤忍 クオール株式会社代表取締役社長、柄澤忍。パートで入ったクオール薬局だったが、2020年に社長に就任。柄澤忍の熱心な仕事ぶりが、周りにも評価されてきた。そもそも薬剤師の世界は女性が多い。クオールで働く社員の7割が女性。柄澤も女性の先輩や同僚に助けられてきた。経営者の立場になって、見える風景も変わってきた。「柄澤の次に社長になりたい」と思ってもらえるリーダーを目指す。
限界を「出来ること」へ変える 視線入力でデザインにも挑戦 WITH ALS・武藤将胤
限界を「出来ること」へ変える 視線入力でデザインにも挑戦 WITH ALS・武藤将胤 一般社団法人WITH ALS代表理事、武藤将胤。27歳のとき、ALSと診断された。仕事もプライベートも絶頂期のとき。一瞬も無駄にしないように生きようと決めた。テクノロジーと人の共創でコミュニケーションの仕組みを変えれば、ALS患者の失われゆく機能が補完できる。武藤将胤は、自分の身体をテクノロジーで拡張しながら、力強く自由に生きる。それが身体に制約を抱えた人の希望になっていく。
SkyDrive福澤知浩「空飛ぶクルマがあったらめちゃ楽しいよね!」熱いパッションで夢を現実に
SkyDrive福澤知浩「空飛ぶクルマがあったらめちゃ楽しいよね!」熱いパッションで夢を現実に SkyDrive代表取締役CEO、福澤知浩。近未来が描かれるとき、クルマは空を飛んでいた。それははるか遠い未来だと思っていた。しかし、もう違う。福澤知浩の率いるSkyDriveは、すでに空飛ぶクルマの飛行試験に成功している。2020年には有人飛行も成功させた。「空飛ぶクルマができたら楽しそう」という思いで、起業した。その思いは変わらない。夢が現実になるのはもうすぐだ。
探検家・角幡唯介 GPSなどを持たずに極地への冒険に赴く 本能と感覚で得た経験を伝える
探検家・角幡唯介 GPSなどを持たずに極地への冒険に赴く 本能と感覚で得た経験を伝える 探検家、角幡唯介。数多の冒険者をはねのけたチベット奥地にあるツアンポー峡谷を踏破し、一日中太陽が昇らない極夜の北極圏を犬1匹と歩く。未知の世界を行くとき、危険と隣り合わせではあるが、角幡唯介はあえて、GPSや衛星電話を持たずに出かける。文明の利器で便利になった分、人間としての能力は退化した。制限を設けることで、より感覚が研ぎすまされる。
“住まいは人権” 生活困窮者への居住支援に取り組む 一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事・稲葉剛
“住まいは人権” 生活困窮者への居住支援に取り組む 一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事・稲葉剛 一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事、稲葉剛。学生時代から、稲葉剛は平和運動をはじめとして、路上生活者や生活に困った人への支援活動をしてきた。新宿ダンボール村の火事をきっかけに、路上から脱出して、安心して暮らせる住まいを確保することが大事だと考え方を変えていく。「住まいは人権」であると、低所得者への居住支援にも力を入れる。誰もが人間らしく生きられるように、仲間と共に走り続ける。
ものづくりの強みを生かす仕組み作りで製造業に関わる人を幸せにしたい キャディ代表取締役・加藤勇志郎
ものづくりの強みを生かす仕組み作りで製造業に関わる人を幸せにしたい キャディ代表取締役・加藤勇志郎 キャディ代表取締役、加藤勇志郎。ものづくり大国ニッポン。そのキャッチフレーズは崩壊寸前だ。大企業に忠誠を尽くした結果の裏切りで、町工場が消えていく。救世主になるかもしれない男が現れた。加藤勇志郎、30歳。世の中のニーズと町工場をネットで結びつける。開成、東大、マッキンゼー。エリート街道を捨ててのいばらの道。どこかの町工場が、きっとヤツを待っている。

この人と一緒に考える

映画監督・脚本家、岨手由貴子 出産、移住…すごろくのように自分の人生が進むことで新しい映画が撮れる
映画監督・脚本家、岨手由貴子 出産、移住…すごろくのように自分の人生が進むことで新しい映画が撮れる 映画監督・脚本家、岨手由貴子。映画「あのこは貴族」は、見えにくい日本社会の階層や格差を描き、話題となった。TAMA映画賞も受賞した。この映画を監督したのが岨手由貴子。脚本制作では、富裕層の暮らしが分からず、200回以上、書き直した。子育てと仕事の両立を考えたとき、東京では暮らせないと、金沢に移住した。普通の暮らしの、普通の感覚が映画を撮る鍵になる。
滝沢カレン「狼になりたい」誰にも真似できない自由な発言 前向きな強さの裏にあるもの
滝沢カレン「狼になりたい」誰にも真似できない自由な発言 前向きな強さの裏にあるもの モデル、滝沢カレン。取材していて、わかったこと。「うれしーい」「やさしーい」が滝沢カレンの口癖だ。そう思ってテレビを見たら、この前は、こんなふうに言っていた。「ただただ、うれしい」。誰かにおもねってのものではない。それが、彼女の強さ。そんな話を、うれしくやさしく伝えていきたい。AERA2021年10月18日号「現代の肖像」から。
美術家・長坂真護 ガーナの電子廃棄物をアートに 現地でリサイクル工場の建設を目指す
美術家・長坂真護 ガーナの電子廃棄物をアートに 現地でリサイクル工場の建設を目指す 美術家、長坂真護。ガーナのアグボグブロシーには、先進国から大量の電子廃棄物が持ち込まれる。その処理で30代で亡くなる人も多い。資本主義のなれの果てを目の当たりにした長坂真護は、その電子廃棄物を利用してアートを作り始めた。作品の売り上げは、アグボグブロシーのために投資。「持続可能な資本主義」を提唱し、世界を変えるために絵筆をとる。
京都精華大学学長、ウスビ・サコ 多様化する社会で自分の声を上げられる人に
京都精華大学学長、ウスビ・サコ 多様化する社会で自分の声を上げられる人に 京都精華大学学長、ウスビ・サコ。2018年4月、日本で初めてアフリカ人の大学の学長が誕生した。マリ出身の京都精華大学のウスビ・サコである。高校卒業後に中国へ留学、1991年に日本へやってきた。京大の大学院で学び、01年には精華大学の専任講師に。サコは学長として、真の共生を学べる大学にしたいと願う。それはまた、サコの生き方そのものでもある。
私らしく生きて「自由と平等」を伝える アーティスト・西村宏堂
私らしく生きて「自由と平等」を伝える アーティスト・西村宏堂 アーティスト、西村宏堂。ずっと孤独だった。セクシュアリティーについて心ない言葉をかけられ、友人と呼べる人は少なく、アトピーに悩んだ。高校卒業後に渡米し、モノクロームだった世界が鮮やかな色に反転。自分が自分らしく生きることに価値があり、心から自由だと感じられた。僧侶であり、メイクアップアーティストでもあるが、西村宏堂として自分らしく生きることで、悩み傷ついた人に寄り添いたい。
オープンソースでコロナ禍の行政システムを効率化 コード・フォー・ジャパン代表理事・関治之
オープンソースでコロナ禍の行政システムを効率化 コード・フォー・ジャパン代表理事・関治之 コード・フォー・ジャパン代表理事、関治之。東京都の新型コロナウイルス感染症対策サイトが、シンプルで使いやすいと話題となった。作ったのは関治之たちだった。受注からたった1日半で仕上げ、そのソースコードをオープンにしたことで、多くの自治体で迅速に活用することができた。技術を独り占めするのではなく、社会のために役立てる。デジタルの遅れが指摘される日本で、関たちの存在が希望になる。

特集special feature

    スープで「簡単だけど豊かな食事を」 スープ作家・有賀薫
    スープで「簡単だけど豊かな食事を」 スープ作家・有賀薫 スープ作家、有賀薫。朝に弱く、朝食が食べられない息子のために作り始めたスープ。365日、毎日作り続けたスープをSNSでアップした。「スープ作家」の肩書で展覧会などを開くが、最初は名乗ることをためらった。けれども、多くの人が背中を押してくれた。50歳からのスタート。今でも簡単で美味しくて、誰かに見てもらいたくなるスープのレシピを、毎日考え続けている。
    難病患って気づいた「絶望した人の言葉」の力 文学紹介者・頭木弘樹<現代の肖像>
    難病患って気づいた「絶望した人の言葉」の力 文学紹介者・頭木弘樹<現代の肖像> 文学紹介者、頭木弘樹。大学生活を謳歌していたさなか、激しい腹痛と熱に見舞われた。症状は治まらない。医者から、潰瘍性大腸炎と診断された。平穏だった人生が一転、闘病生活に。そんな頭木弘樹を支えたのが、カフカなど偉人たちによる絶望を表現した言葉だった。誰もが皆、倒れたあとに立ち直れるわけではない。絶望したまま、生きていかなくてはならない人もいる。
    「病院長会議」でコロナから命を救う 中東遠総合医療センター院長・宮地正彦<現代の肖像>
    「病院長会議」でコロナから命を救う 中東遠総合医療センター院長・宮地正彦<現代の肖像> 静岡県は地域一帯の病院と連携し、新型コロナウイルスによる死亡者数を相当に抑えている。その肝が「病院長会議」だ。圏域ごとに医療体制が異なる静岡県の病院をまとめるのは容易ではない。中東遠総合医療センター院長・宮地正彦は車を飛ばし、各院長に話をつけた。今また第4波が押し寄せ、緊張が高まっている。「スピードが勝負」と、患者の命を最優先に、行動し対応にあたる。
    人は依存しながら生きているもの、“ただ居ること”の価値に気づいて 臨床心理士・東畑開人<現代の肖像>
    人は依存しながら生きているもの、“ただ居ること”の価値に気づいて 臨床心理士・東畑開人<現代の肖像> 自分の居場所を見つけるのは容易いことではない。努力だけではかなわないことも多々ある。東畑開人もまた、そうだった。大学院修了後、沖縄の精神科デイケアで働くが、思い描く臨床心理士の仕事ではない。ただ、その場所に「居る」ことが仕事だった。そんな日々に迷い、倦み、4年半後にやめた。やめてから、ただ「居る」ことがどれだけ心のケアになっているか、気づいた。
    ホラー漫画家・伊藤潤二は「怖がり」/心霊写真やテレビの心霊番組が苦手な理由は? <現代の肖像>
    ホラー漫画家・伊藤潤二は「怖がり」/心霊写真やテレビの心霊番組が苦手な理由は? <現代の肖像> ホラー漫画家、伊藤潤二。『富江』『うずまき』などの代表作を持ち、2019年にはアイズナー賞を受賞。世界中に伊藤潤二のホラー漫画ファンがいる。ゾクゾクする感覚がおもしろくて、ホラー漫画にハマった。ホラー漫画以外は描こうと思ったこともない。じわじわと、まるで肌にまで侵食していくような恐ろしさ。一筆一筆、ときに一コマ9時間かけて恐怖を描く。
    「放射能が降っています。静かな夜です。」 詩人・和合亮一が「詩の礫」でつぶやき続けた福島への思い<現代の肖像>
    「放射能が降っています。静かな夜です。」 詩人・和合亮一が「詩の礫」でつぶやき続けた福島への思い<現代の肖像> 詩人、和合亮一。東日本大震災発生の翌日、福島第一原発が爆発した。和合亮一がずっと住み続けていた福島が、放射能にさらされた。地震発生から間もなく、和合はツイッターで詩を呟きはじめた。それは怒りでもあり、故郷への思いでもあり、生きる術でもあった。和合の詩は、演劇になり、歌になり、今でも多くの人の心に届く。詩人としても、新しい境地を迎えようとしている。
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