3度生まれ変わってもまた鮨屋をやりたい 鮨職人・日本橋蛎殻町すぎた主人、杉田孝明 鮨職人・日本橋蛎殻町すぎた主人、杉田孝明。東京でもっとも予約困難と言われる鮨屋「日本橋蛎殻町すぎた」。その主人の杉田孝明はそれでも一流店だと思ったことがない。もとは野球少年。挫折し、張りのない生活の中で鮨職人を目指すドラマに出合った。その姿にあこがれ、鮨の道へ。有名店の主人が魚をどこで仕入れるのか、尾行をしたこともある。もっと鮨を極めたい。客の幸せな顔で、杉田も幸せになる。 現代の肖像 3/21
「宇宙船も夢じゃない」100年続く造船所を気仙沼に みらい造船代表取締役社長・木戸浦健歓 みらい造船代表取締役社長、木戸浦健歓。2011年3月11日、宮城県気仙沼市の浪板地区に連なる造船所が被害を受けた。木戸浦健歓が営む木戸浦造船もあった。木戸浦はただ復興するだけでなく、ライバル社と4社で合併し、100年先まで続く造船所を作りたいと交渉し続けた。19年、「みらい造船」の工場が完成。100年先には宇宙船も含めてすべての船を造りたいと、力強く舵を取る。 現代の肖像 3/11
MISIAやレディー・ガガも着用 カラフルで美しい“ラッフルドレス”で希望を届けたい ドレスデザイナー・小泉智貴 ドレスデザイナー、小泉智貴。子どもの頃からファッションが好きで、自分で洋服を作っていた。ジョン・ガリアーノを雑誌で見て、その世界観にあこがれた。自分らしいデザインを模索していく中、ラッフルドレスにたどり着く。世界的なスタイリストの目に留まり、NYで初のコレクション。一夜にして世界で注目されるようになった小泉智貴。希望をくれたドレスで、世界に希望を届けたいと願いを込める。 現代の肖像 3/5
吉井妙子 「クレージーと誰も僕を信じてなかった」自信を吹き込みバスケ女子を五輪銀メダルに導くバスケ男子日本代表HC トム・ホーバス バスケットボール男子日本代表ヘッドコーチ、トム・ホーバス。東京五輪でバスケ女子が銀メダルに輝いた。バスケで日本がメダルを取るのは初めて。率いたのが、トム・ホーバスだった。23歳のときに来日し、トヨタで仕事をしながら選手としてプレーをした。その後、女子バスケのコーチの声がかかった。通訳はつけずに、自分の言葉で語りかける。昨年から男子バスケ日本代表のヘッドコーチとなった。新しい旅が始まる。 現代の肖像 2/27
義足をかっこいいアクセサリーに 足を失ったことを恨まない強さ<義足モデル・海音> 義足モデル、海音。人気キッズモデルだった。街を歩けば、スカウトされるのが当たり前。おしゃれが好きで、モデルの仕事が好きだった。12歳で難病になり、右膝下から切断する手術をした。義足を誰にも言えず、モデルの道も一度はあきらめた。それでも、海音は義足モデルとして復帰を決意した。どんな夢でも叶えるために、この足で強く歩いていく。 現代の肖像 2/21
生と死の意味をアートで表現、生命のリテラシーを問いかける バイオアーティスト・福原志保 バイオアーティスト、福原志保。バイオアートとは、生物学と技術の進化で生まれたアートの先端ジャンルだ。20世紀の終わりにクローン羊が世界に衝撃を与えて以来、遺伝子を扱う作品は賛否両論を生んできた。DNAプリントが手軽に入手できるいま、いかに生命に向き合うべきか。生命と非生命の境目はどこにあるのか。そのリテラシーを問う福原に昨年、乳がんが発覚した。 現代の肖像 2/13
千葉望 サブカルから原発まで“鳥の目”で日本を見る「職業ドイツ人」、マライ・メントライン 「職業はドイツ人」を名乗るマライ・メントライン。幼い頃に見た絵本でアジアに興味を持ち、民族博物館で日本の文化に引かれた。16歳になると、日本の高校に留学。2008年から本格的に日本に住むと、日本語もドイツ語もできることで、通訳、翻訳以外にもさまざまな業界から声がかかる。日本のサブカルやエンタメも大好き。マライ・メントラインを通して見る日本は、新しい魅力であふれている。 現代の肖像 2/4
音楽家・坂東祐大 自分が生きる“時代性”を考えながら10年、20年先に残る音楽を 作曲家・音楽家、坂東祐大。ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の音楽を担当し、「竜とそばかすの姫」の音楽チームにも参加。2021年は大躍進の年だった。映画やドラマの音楽で注目を集めるが、坂東祐大にとっての核は「現代音楽」。そこがブレたことは一度もない。多くの若手音楽家が「クラシック界を立て直したい」との思いを持つ。坂東もまた、次世代に残る音楽を作るための挑戦を続ける。 現代の肖像 1/29
中村千晶 ドキュメンタリー監督・大島新 何を撮るべきかを常に野性のカンのように嗅ぎ分ける ドキュメンタリー監督・プロデューサー、大島新。2020年、衆議院議員の小川淳也の初出馬から17年を記録した「なぜ君は総理大臣になれないのか」が、大きな注目を浴びた。撮ったのは大島新。大島渚の息子として見られることに居心地の悪さを感じながら、自分の表現を追求してきた。昨年10月の衆議院選挙で小川や平井卓也らの戦いを追った「香川1区」も公開。ドキュメンタリーとは何か。大島を追いかけた。 現代の肖像 1/24
こんまりを世界で成功させた引き算のプロデュースとは プロデューサー・川原卓巳 プロデューサー、川原卓巳。ノーベル賞受賞者が海外に籍を移し、J-POPの世界進出も後れをとる。日本は才能が開花しづらいのかと、ため息が聞こえてくる。しかし、諦めるのはまだ早い。世界が何を喜ぶかを知るプロデューサーの川原卓巳が「本気を出す」と決めたからだ。「こんまり」の世界進出を成功させた川原。才能ある人が自分らしく生きていけるプロデュースを、仕掛け続ける。 現代の肖像 1/15
俳優・谷原章介 役者としてMCとして率直に向き合い続け、今できるベストを尽くす 俳優、谷原章介。テレビを通して感じるイメージは「華麗でさわやか」。だけど実像はそれだけではないようだ。器用にそつなくこなす一方、挫折感も味わったし、人と比べて落ち込んだこともある。50歳を前に、「人生は何かを得れば何かを失う。僕は今が良い」と語る。一人の社会人として、一人の親として、いつも目の前のことに率直な気持ちで向き合っている。 現代の肖像 1/14
梅原大吾 17歳で世界王者に…日本初のプロゲーマーが「勝つため」にやっていること プロゲーマー、梅原大吾。11歳で格闘ゲームに出合った。梅原大吾にとって、それは自分の存在価値を実感できる全てだった。周囲との生き方の差に悩み、将来を憂えた時期もある。それでも自分で自分を見限らないために、格闘してきた。好きなことを一生貫く。その生き方を学んだのは、表彰台の上ではなく、毎日通った地下のゲームセンターだ。 現代の肖像 12/26
北原みのり ママ友に背中押され薬剤師に復帰 女性を育て次にバトンを渡す クオール株式会社代表取締役社長・柄澤忍 クオール株式会社代表取締役社長、柄澤忍。パートで入ったクオール薬局だったが、2020年に社長に就任。柄澤忍の熱心な仕事ぶりが、周りにも評価されてきた。そもそも薬剤師の世界は女性が多い。クオールで働く社員の7割が女性。柄澤も女性の先輩や同僚に助けられてきた。経営者の立場になって、見える風景も変わってきた。「柄澤の次に社長になりたい」と思ってもらえるリーダーを目指す。 現代の肖像 12/19
限界を「出来ること」へ変える 視線入力でデザインにも挑戦 WITH ALS・武藤将胤 一般社団法人WITH ALS代表理事、武藤将胤。27歳のとき、ALSと診断された。仕事もプライベートも絶頂期のとき。一瞬も無駄にしないように生きようと決めた。テクノロジーと人の共創でコミュニケーションの仕組みを変えれば、ALS患者の失われゆく機能が補完できる。武藤将胤は、自分の身体をテクノロジーで拡張しながら、力強く自由に生きる。それが身体に制約を抱えた人の希望になっていく。 現代の肖像 12/12
SkyDrive福澤知浩「空飛ぶクルマがあったらめちゃ楽しいよね!」熱いパッションで夢を現実に SkyDrive代表取締役CEO、福澤知浩。近未来が描かれるとき、クルマは空を飛んでいた。それははるか遠い未来だと思っていた。しかし、もう違う。福澤知浩の率いるSkyDriveは、すでに空飛ぶクルマの飛行試験に成功している。2020年には有人飛行も成功させた。「空飛ぶクルマができたら楽しそう」という思いで、起業した。その思いは変わらない。夢が現実になるのはもうすぐだ。 現代の肖像 12/5
探検家・角幡唯介 GPSなどを持たずに極地への冒険に赴く 本能と感覚で得た経験を伝える 探検家、角幡唯介。数多の冒険者をはねのけたチベット奥地にあるツアンポー峡谷を踏破し、一日中太陽が昇らない極夜の北極圏を犬1匹と歩く。未知の世界を行くとき、危険と隣り合わせではあるが、角幡唯介はあえて、GPSや衛星電話を持たずに出かける。文明の利器で便利になった分、人間としての能力は退化した。制限を設けることで、より感覚が研ぎすまされる。 現代の肖像 11/29
“住まいは人権” 生活困窮者への居住支援に取り組む 一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事・稲葉剛 一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事、稲葉剛。学生時代から、稲葉剛は平和運動をはじめとして、路上生活者や生活に困った人への支援活動をしてきた。新宿ダンボール村の火事をきっかけに、路上から脱出して、安心して暮らせる住まいを確保することが大事だと考え方を変えていく。「住まいは人権」であると、低所得者への居住支援にも力を入れる。誰もが人間らしく生きられるように、仲間と共に走り続ける。 現代の肖像 11/12
ものづくりの強みを生かす仕組み作りで製造業に関わる人を幸せにしたい キャディ代表取締役・加藤勇志郎 キャディ代表取締役、加藤勇志郎。ものづくり大国ニッポン。そのキャッチフレーズは崩壊寸前だ。大企業に忠誠を尽くした結果の裏切りで、町工場が消えていく。救世主になるかもしれない男が現れた。加藤勇志郎、30歳。世の中のニーズと町工場をネットで結びつける。開成、東大、マッキンゼー。エリート街道を捨ててのいばらの道。どこかの町工場が、きっとヤツを待っている。 現代の肖像 11/7
【2025年上半期ランキング ライフ・経済編10位】日枝久は「フジサンケイグループ代表」肩書だけは手放したくなかった 静かに進んだ“クーデター”の真相 フジテレビ日枝久2025年上半期に読まれた記事 6時間前
NEW 【衝撃】日本のメディアが報じない「マイクロプラスチック」の怖さ 食物連鎖で植物の葉から人体へ、心筋梗塞のリスクは"喫煙で肺がん"並み マイクロプラスチック食物連鎖人体への影響健康被害 1時間前 東洋経済オンライン