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「朝日新聞出版の本」に関する記事一覧

多動・不注意傾向の強弱から見る、子どもの問題行動と親の厳しさの因果関係
多動・不注意傾向の強弱から見る、子どもの問題行動と親の厳しさの因果関係 「行動遺伝学的視点に立つと、ヒトはどんなときでも、遺伝の影響を受けながら環境に対して能動的に自分自身をつくり上げている存在であることがわかる。」と、慶應義塾大学教授で行動遺伝学者の安藤寿康氏はいう。同氏の新著『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)では、子育てマニュアルにはない科学的に見た子どもを取り巻く環境としての“子育て”について書かれている。同著から一部を抜粋、再編集し、子どものしでかす問題行動に親ができることを紹介する。
遺伝的素質を発揮できない子どもたち 経済的に恵まれない家庭にはサポートをの根拠とは
遺伝的素質を発揮できない子どもたち 経済的に恵まれない家庭にはサポートをの根拠とは 子育て本の多くは、親のふるまい方が子どもの性格や能力の原因であるかのように書かれているものが多い。行動遺伝学研究者・安藤寿康氏は、子どもの成長に大きな影響を与えるもう一つの要因、「遺伝」に着目。科学的知見に基づいて子育てを考える。安藤氏は、新著『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)の中で、子どもの学力への影響要因について調べた大規模な研究結果を紹介。読み聞かせを行うなどの親のはたらきかけは、一定の影響を及ぼすが、しかし遺伝的素因を乗り越えるほどではなかったと説いた。さらに、家庭の収入や社会階層といった社会経済的状況も子どもの学力に大きく影響を及ぼすことが明らかにされているが、そこにはひとつの誤解があった。その内容を、同著から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
なぜか好かれる人が「おはようございます」の後に“ちょい足し”する言葉とは【2023年上半期ベスト10】
なぜか好かれる人が「おはようございます」の後に“ちょい足し”する言葉とは【2023年上半期ベスト10】 2023年夏も半分ほどが過ぎた。AERA dot.では、猛暑の中でも読みたい「上半期で読まれた記事ベスト10」を紹介する。5位は「なぜか好かれる人が「おはようございます」の後に“ちょい足し”する言葉とは」(2月21日配信)だった。(※肩書年齢等は配信時のまま)
苦手だった「勉強」を楽しみに変えるコツは、成果にこだわらず学ぶことを楽しむこと
苦手だった「勉強」を楽しみに変えるコツは、成果にこだわらず学ぶことを楽しむこと 大人になって新たなことに挑戦するのはハードルが高い。年を取れば取るほど、なおさらだ。しかし、人生を豊かにするには遊びにしろ、勉強にしろ、意欲的に取り組むことが大切だと心理学者の榎本博明氏は説く。新著『60歳からめきめき元気になる人 「退職不安」を吹き飛ばす秘訣』(朝日新書)から一部抜粋、再編集し、解説する。
育て方と学力、ふたごを調べて分かった、学力に有意にかかわっていた4つの項目
育て方と学力、ふたごを調べて分かった、学力に有意にかかわっていた4つの項目 育て方は、子どもの学力とどの程度関係しているのだろうか。このテーマについては、教育心理学や発達心理学など様々な分野から研究結果が報告されている。ただし、注意しないといけないのは、こうした研究はえてして親が原因なのか子どもが原因なのかの区別がされていないということだ。これに対して、行動遺伝学の第一人者である安藤寿康氏は、遺伝と環境の影響を分けて分析することができる「双生児法」を紹介。はたして親の努力はむくわれるのか。安藤氏の新著『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
小学1年で息子が「IQ154」と発覚したときに母親は何を思ったのか 「ギフテッド」の子ども持つ親の“本音”【2023年上半期ベスト10】
小学1年で息子が「IQ154」と発覚したときに母親は何を思ったのか 「ギフテッド」の子ども持つ親の“本音”【2023年上半期ベスト10】 2023年夏も半分ほどが過ぎた。AERA dot.では、猛暑の中でも読みたい「上半期で読まれた記事ベスト10」を紹介する。6位は「小学1年で息子が「IQ154」と発覚したときに母親は何を思ったのか 「ギフテッド」の子ども持つ親の“本音”」(5月25日配信)だった。(※肩書年齢等は配信時のまま)

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スマホ依存で失われる「人間らしさ」 手持ち無沙汰の時間で自分を取り戻すことが必要
スマホ依存で失われる「人間らしさ」 手持ち無沙汰の時間で自分を取り戻すことが必要 スマートフォンさえあれば、いくらでも暇を潰せる現代。しかし、心理学者の榎本博明氏は、手持ち無沙汰で退屈な状況を持つことが必要だと説く。新著『60歳からめきめき元気になる人 「退職不安」を吹き飛ばす秘訣』(朝日新書)から一部抜粋、再編集し、解説する。
学力への影響は「遺伝」が50%、「環境」が30% 親が与える教育環境はどう作用するのか
学力への影響は「遺伝」が50%、「環境」が30% 親が与える教育環境はどう作用するのか 親として、子どもの知能や学校の成績は気になるものだ。そして、賢く感受性豊かな子に育てようと、絵本の読み聞かせをしてあげたり、家庭教師や塾や予備校にお金を出すなどのいろいろな工夫をする。それは自分の遺伝子を受け継いだ子の幸福のために行う、本能的ともいうべきヒト特有の行動だと行動遺伝学研究者・安藤寿康氏は説明する。では、親が心を砕いて子どものために用意するこうした教育的な働きは、どのように結果に結びつくのだろうか。安藤氏の新著『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
無趣味な人間は虚しいのか 心理学者が語る「つまらない人生」だと思わなくていい理由
無趣味な人間は虚しいのか 心理学者が語る「つまらない人生」だと思わなくていい理由 平日は家と会社の往復。休日はやることもなく惰眠をむさぼるだけ。自分のことだと思った人も少なくないのではないだろうか。そんな何もない日々を「つまらない人生」だと思う必要はないと、心理学者の榎本博明氏はいう。新著『60歳からめきめき元気になる人 「退職不安」を吹き飛ばす秘訣』(朝日新書)から一部抜粋、再編集し、解説する。
人間は「教育」がなければ生きられない それは生き延びるために獲得した本能的生存戦略だ
人間は「教育」がなければ生きられない それは生き延びるために獲得した本能的生存戦略だ 親は、自分の遺伝子を受け継いだ子の幸福を願い、自分にできる最良のことをしてあげたいと思う。子どものために親が与えられるものには、もちろん衣食住という基本的なものがまず挙げられる。行動遺伝学の第一人者・安藤寿康氏は、新著『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)の中で、人間が生きるために必要不可欠なものとして、もう一つ「教育」をあげた。その内容を、同著から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
「座り込み」が米軍を断念させる 辺野古の抗議現場に響く、悲しい反戦歌から紐解く沖縄の歴史
「座り込み」が米軍を断念させる 辺野古の抗議現場に響く、悲しい反戦歌から紐解く沖縄の歴史 2022年「2チャンネル」創設者として知られる「ひろゆき」こと西村博之氏のツイートによって、ネット上では辺野古に注目が集まった。辺野古の米軍新基地建設に反対する「座り込み」はSNSの「ネタ」となり、「笑うものたち」は後を絶たない。しかしジャーナリストの安田浩一氏は、真剣な怒りを無効化させる「笑い」を醜悪だと強く非難する。人々は闘うことで、怒りを表現することで世のなかを変えられるのか。安田氏の新著『なぜ市民は"座り込む"のか――基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶』(朝日新聞出版)から一部を抜粋、再編集し紹介する。
「自由にしろと言われても困る」 思考停止に陥りがちなタイプと、彼らが人生を輝かす方法
「自由にしろと言われても困る」 思考停止に陥りがちなタイプと、彼らが人生を輝かす方法 突然の休日に何をしていいかわからず、ただただ無為に時間が過ぎてしまうことはないだろうか。定年を迎えて、ぽっかり空いた時間に戸惑う人は少なくない。そんな人々はどうしたら生き生きした時間を過ごすことができるのか。心理学者の榎本博明氏が新著『60歳からめきめき元気になる人 「退職不安」を吹き飛ばす秘訣』(朝日新書)から一部抜粋、再編集し、紹介する。

特集special feature

    子のパーソナリティは遺伝で決まるのか 「親の育て方しだいではない」と行動遺伝学研究者
    子のパーソナリティは遺伝で決まるのか 「親の育て方しだいではない」と行動遺伝学研究者 子どもの能力や性格は、環境しだい、親の育て方しだいと錯覚しがちだ。しかし、子育てマニュアル本に書かれてあるような単純な因果関係ではなく、遺伝と環境の両方の影響を考えることが必要だと説くのは、行動遺伝学研究者の安藤寿康氏だ。安藤氏は、新著『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)の中で、ふたごの類似性を分析することで、人間の行動に及ぼす遺伝や環境の影響の大きさを導き出せると解説する。協調性や集中力、勤勉性といった子どものパーソナリティの責任は親の育て方にあるのか。同著から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
    「被爆調査1千人以上」自身も被爆しながら、驚異的な調査を続けた民間歴史家がヒントにした立花隆氏の手法
    「被爆調査1千人以上」自身も被爆しながら、驚異的な調査を続けた民間歴史家がヒントにした立花隆氏の手法 2016年、オバマ氏と抱擁し、一躍「時の人」となった森重昭氏(86)は、8歳のとき、自らも広島で被爆しながら、これまで1千人を超える被爆調査をたった一人で行ってきた。しかし、自分の調査は正しいのか、相手の話していることは正しいのか、つねに悩んでいたという。手探りの中、ヒントになったのが田中角栄を内閣退陣に追い込んだ「元祖・知の巨人」立花隆氏の手法だった。森氏の著書『原爆の悲劇に国境はない 被爆者・森重昭 調査と慰霊の半生』(森重昭、森佳代子/副島英樹編)から一部を抜粋・改編して紹介する。
    気合と努力で「勉強」する人はほとんど挫折する 無理しなくても「勉強」できる仕組みを作れ
    気合と努力で「勉強」する人はほとんど挫折する 無理しなくても「勉強」できる仕組みを作れ 「人間は基本的に、ダメな生き物です」というのは、最近『9割の「努力」をやめ、真に必要な一点に集中する勉強の戦略』(朝日新聞出版)を上梓した岡健作さん。努力と気合だけで、毎日勉強するのは、多くの人にとっても難しいことです。ではどうするか、岡さんは同書の中で、「そういう人のための『仕組み』があると説きます。その仕組みがどんなものか、同書から一部抜粋、再編集して紹介します。
    「変化への適応」の重要視に警告 心理学者が語る内向の価値「思慮の浅さにつながる」
    「変化への適応」の重要視に警告 心理学者が語る内向の価値「思慮の浅さにつながる」 洪水のように情報が流れ、目まぐるしく勢いで変化する現代社会。そのスピードに対応することが求められているが、そうした現状に心理学者の榎本博明氏は警鐘を鳴らす。新著『60歳からめきめき元気になる人 「退職不安」を吹き飛ばす秘訣』(朝日新書)から一部抜粋、再編集し、解説する。
    ジェットコースターと肝試し、怖がる“遺伝子”は別 科学の知見から覆す遺伝への先入観
    ジェットコースターと肝試し、怖がる“遺伝子”は別 科学の知見から覆す遺伝への先入観 同じ親から生まれたきょうだいにもかかわらず、全く似ていないことがある。それは生命の本質「ランダムネス(ランダムであること)」から生じるありきたりな現象だった。エンドウマメの交配実験をおこなったメンデルは、背丈やマメの色などの形質(生物学的な特徴)はそれぞれ別個に、そして組み合わせはランダムに遺伝するという「独立の法則」を発見した。行動遺伝学研究者・安藤寿康氏は、複数の遺伝子が基本的には「独立の法則」に従って受け継がれるため、実は平凡な親からノーベル賞学者が生まれる可能性もあると説く。安藤氏が上梓した『教育は遺伝に勝てるか?』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集し、紹介する。
    論破王ひろゆき氏にネタにされる辺野古の「座り込み」 冷めた笑いを浴びる沖縄の人々のつらさ
    論破王ひろゆき氏にネタにされる辺野古の「座り込み」 冷めた笑いを浴びる沖縄の人々のつらさ 1972年の日本復帰以降、米軍基地が押し付けられたままの沖縄。その沖縄を嘲り、差別し、冷たく突き放す「本土」があるとジャーナリストの安田浩一氏は指摘する。辺野古の米軍新基地建設に反対する「座り込み」に対して、少なくない者が「運動」そのものを嘲笑した。その詳細を安田氏が上梓した『なぜ市民は"座り込む"のか――基地の島・沖縄の実像、戦争の記憶』(朝日新聞出版)から一部を抜粋、再編集し紹介する。

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