

鈴子
昭和生まれのライター&編集者。神社仏閣とパワースポットに関するブログ「東京のパワースポットを歩く」(https://tokyopowerspot.com/blog/)が好評。著書に「怨霊退散! TOKYO最強パワースポットを歩く!東東京編/西東京編」(ファミマ・ドット・コム)、「開運ご利益東京・下町散歩 」(Gakken Mook)、「山手線と総武線で「金運」さんぽ!! 」「大江戸線で『縁結び』さんぽ!!」(いずれも新翠舎電子書籍)など。得意ジャンルはほかに欧米を中心とした海外テレビドラマ。ハワイ好き
あなたの知らない神社仏閣の世界


吉田松陰・没後159年 世界遺産「松下村塾」の驚くべき教え子たち
世田谷・松陰神社境内の吉田松陰の墓 小伝馬町・大安楽寺の境内にある「江戸伝馬町処刑場跡」碑と延命地蔵尊 小伝馬町・十思公園内にある「吉田松陰先生終焉之地」碑。センターの大きな碑には下田から獄送りになる途中に詠んだ歌が記されている 萩の世界遺産・松下村塾 今年は明治維新から150年目。明治のはじまりは、改元をした1868年10月23日(旧暦9月8日)だが、維新の始まりは前年の大政奉還などの改革期からと考えられている。この芽は、俗に言う黒船来航──つまりアメリカ海軍のペリーが日本との和親条約締結を求めて来日したところにあり、このペリー来航以降を幕末と呼んでいる。

池上線と池上本門寺の深い関係 全国から30万人以上が集まる「お会式」とは
総門。扁額の「本門寺」の文字は本阿弥光悦の筆によるもの 「江戸自慢三十六興 池上本門寺会式」(広重画 豊国筆/国立国会図書館デジタル化資料より転載) 大堂(祖師堂)の前にはお会式のための柱が立てられる 関東で一番古い五重塔 旧暦の10月13日は、日蓮宗の開祖である日蓮が没した日である(新暦では11月21日)。日蓮は鎌倉時代に安房国(現在の千葉県南部)に生まれ、天台宗に学び日蓮宗を起こした高僧だ。日蓮宗は日蓮の没後、さまざまな宗・流派が誕生し、教義についてまとめるのはかなり難しいのでここでは割愛するが、日蓮の命日に行われてきた「お会式(えしき)」は、全国的にも歴史的にもよく知られる一大行事として上げてもよいのではないかと思う。


「関ケ原」がいまだ専門家の間で議論される背景と3武将と神社仏閣の関係
現在の関ケ原古戦場決戦地。徳川家康と石田三成の家紋がはためく 大手町に今も残る「将門塚」 上野東照宮に奉納された石灯籠はかなりの数が今も残っている 日本には様々な記録文章が残されているが、つねに歴史の真実が伝えられているとは言いきれない、と思う。ほんの400年ほど前のことですら、のちの為政者や関係者、時には庶民によってあちこちが脚色され、話が膨らんでしまっている。教科書でも取り上げられている関ケ原の戦も例外でなく、今なおいろいろな逸話が訂正されたり、異説が唱えられたりしている。旧暦・9月15日は徳川家康が天下分け目の関ケ原の戦に勝利した日である。


実は無許可だった! 日本初の集団移民「元年者」たちが経験した壮絶な苦労
マキキにある真宗ミッションでのBON DANCEの様子(写真提供:ダイアモンドヘッドクラブ) 浄土真宗本派本願寺ハワイ別院 ハワイ大神宮 真言宗ハワイ別院 今年2018年は明治維新から150年の年にあたるが、同様に集団移民150年の年でもある。明治元年5月17日に横浜港を出港した「サイオト号」には、ハワイへ向かう男女153人(異説もある)が乗船していた。彼らは、ハワイ政府と徳川幕府との間に結ばれた渡航許可をもとに準備をすすめていたが、同年1月の王政復古によって発足した明治政府がこれを許可しなかったため、パスポートも持たないまま無許可で出港した移民たちだった。


