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鈴子

鈴子

昭和生まれのライター&編集者。神社仏閣とパワースポットに関するブログ「東京のパワースポットを歩く」(https://tokyopowerspot.com/blog/)が好評。著書に「怨霊退散! TOKYO最強パワースポットを歩く!東東京編/西東京編」(ファミマ・ドット・コム)、「開運ご利益東京・下町散歩 」(Gakken Mook)、「山手線と総武線で「金運」さんぽ!! 」「大江戸線で『縁結び』さんぽ!!」(いずれも新翠舎電子書籍)など。得意ジャンルはほかに欧米を中心とした海外テレビドラマ。ハワイ好き
あなたの知らない神社仏閣の世界
なぜ浦島太郎の結末は不幸なのか? 浦島伝説の知られざるルーツとは
なぜ浦島太郎の結末は不幸なのか? 浦島伝説の知られざるルーツとは 「慶運寺」の「浦島観音堂」には太郎が龍宮城から持ち帰った観音さまが祭られている 横浜市亀住町の浦島公園脇にある「浦島地蔵」 鹿児島県指宿市にある「龍宮神社」すぐそばには祈願貝に埋め尽くされた「浦島太郎像」も  テレビCMでおなじみの三太郎(桃太郎、金太郎、浦島太郎)だが、以前からひとりの太郎にだけ違和感があった。それは最後に幸せになれない浦島太郎である。いじめられている亀を助けてしばらく幸せな竜宮城生活を送ったが、地元に戻ったら数百年も過ぎていてしかも玉手箱を開けたらおじいさんになってしまった。あまりに理不尽な説話である。浦島太郎に落ち度があるとしたら、「決して開けてはいけない」と言われた玉手箱を開けてしまったことだけで、それまで語られた「いい人」「弱きものを助ける人」「親孝行」といった面に救いがなさすぎる。「良い人→幸せな結末」「悪い人→不幸な結末」というモチーフで描かれるほとんどの日本昔ばなしからかけ離れた、珍しい不幸な結末である。
398段の階段の先に見える桜の絶景 ミシュラン表紙も飾ったお花見スポットとは?
398段の階段の先に見える桜の絶景 ミシュラン表紙も飾ったお花見スポットとは? 2019年の関東の桜は今週末が満開を迎えるところが多そうだ。われわれが「桜」という場合、ほとんどがソメイヨシノの開花を指しているが、カワヅザクラなどは2月くらいには咲き終わるし、カンザンなどは5月近くまで咲きほこっている。花見に行く場所によって、時期を選定しないと見頃を逸してしまうので、注意が必要だ。
黒田官兵衛を陥れた“卑怯者”の代名詞・荒木村重に子孫が…! 波乱の画家・岩佐又兵衛
黒田官兵衛を陥れた“卑怯者”の代名詞・荒木村重に子孫が…! 波乱の画家・岩佐又兵衛 曽我蕭白「雪山童子図」紙本着色 一幅 169.8×124.8cm 明和元年(1764)頃 三重・継松寺 白隠慧鶴「達磨図」紙本着色 一幅 192.0×112.0cm 大分・萬壽寺  数年前の大河ドラマ「軍師官兵衛」で、主人公の黒田官兵衛が何度か窮地に陥るのだが、中でも過酷な土牢に監禁され、以後足に障害が残るという話があった。これは、織田信長への裏切りを考え直すよう赴いた官兵衛を閉じ込め、信長に徹底抗戦したあげく、結局敗戦色が濃くなると籠城していた城から単身逃げ出した荒木村重の所業である。最終的に人質として城に残った女子どもを、信長から皆殺しにされる結果を招いた。大河ドラマ視聴以後、荒木村重という名前が私の中では“卑怯者”の代名詞になっている。
こんなに違う!「遠山の金さん」史実とドラマの違いが面白い
こんなに違う!「遠山の金さん」史実とドラマの違いが面白い 遠山景元が眠る巣鴨の本妙寺 本妙寺にある遠山景元のお墓 吉祥寺にある鳥居耀蔵(忠耀)のお墓  2月29日(旧暦)は遠山景元、わかりやすく言えば遠山の金さんの命日にあたる。かなりの人が勘違いしているが、金さんは実在の人物で、徳川12代将軍・家慶の治世で活躍した奉行である。家慶と同じ年に生まれ、世継時代の家慶の世話役を務め、遠山家の当主となったのちには作事、勘定、北町奉行の職を歴任した。
有名占い師が原因? 「二拝二拍手一拝」で神社が行列するようになった意外な理由
有名占い師が原因? 「二拝二拍手一拝」で神社が行列するようになった意外な理由 福岡・宮地嶽神社 東京・湯島天神 東京・神田明神  平成最後となる初詣に行かれた方も多いと思うが、神社仏閣の混雑ぶりに参ったと思う方も増えたのではないだろうか。AERAdot.の編集部から「最近は特に混み具合に拍車がかかったのでは」という問い合わせを受けたので、そのあたりを少し整理してみたいと思う。
大晦日の数十分間だけ縄を解かれる 大岡越前守が裁いた「しばられ地蔵」とは
大晦日の数十分間だけ縄を解かれる 大岡越前守が裁いた「しばられ地蔵」とは しばられ地蔵(季節はまだ夏) 結びだるま 縄解き供養  平成30年も間もなく終わりとなる。平成最後の年の瀬ということで、TV時代劇の名奉行としてもよく知られている大岡越前守(おおかえちぜんのかみ)に関係する、少し変わった年末恒例の行事「しばられ地蔵」を紹介たいと思う。
年の瀬に「羽子板」が縁起ものとして売られる理由
年の瀬に「羽子板」が縁起ものとして売られる理由 浅草寺で授与される「縁起小判」 歳の市(羽子板市)時の仲見世通り 羽子板市が立つ浅草寺の境内 今も歌舞伎の演目の板が並ぶ  日本人に特に人気のある観音さまは、正式には観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)あるいは観自在菩薩(かんじざいぼさつ)という名を持つ。一度は耳にしたことがあるだろう有名な経典・般若心経(はんにゃしんぎょう)の冒頭に登場する仏さまである。
金太郎は実在した! 実はすごく強かった坂田金時と紅葉の意外な関係
金太郎は実在した! 実はすごく強かった坂田金時と紅葉の意外な関係 金時神社(箱根町) 長安寺 山門 芦ノ湖と富士山。右手の岸に見える鳥居は箱根神社の平和の鳥居  これからの季節、関東で最も人気のある紅葉の名所は、神宮外苑のいちょう並木のようだ。たしかに200メートルはあるだろう直線道路が黄色に色づいている景色はみごとで圧巻である。当然、この時期の人出もハンパではない。古来、日本では「もみじ狩り」と呼ばれる紅葉見物は、春の桜見と並んで人気で共に長い歴史を持つ風習ゆえだろう。
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