
大谷翔平は“電撃婚”からさらに飛躍? 給料20倍の男も「結婚→成績急上昇」となったプロ野球選手たち
“電撃婚”を発表したドジャースの大谷翔平
うるう年の2024年2月29日、日米を驚かすビッグニュースが飛び込んできた。ドジャースの大谷翔平が自身のインスタグラムを更新。英語と日本語の文章で結婚を報告したのだ。この“電撃婚”に各方面から多くの祝福の声が寄せられているが、その“お相手”とともに気になるのが、結婚によって大谷のパフォーマンスがどれだけ上昇し、どのように成績に反映されるのか、である。過去、結婚を機に成績を大きく飛躍させた選手は少なくない。
「結婚→成績アップ」の代表的な選手といえば、落合博満である。プロ2年目の1980年オフにした1度目の結婚の際は3カ月のスピード離婚となったが、それでも落合自身は翌1981年からレギュラーに定着。そして信子夫人と1984年12月に結婚すると、叱咤激励された中で翌1985年に打率.367、52本塁打、146打点という圧倒的な成績で三冠王に輝き、さらに1986年も打率.360、50本塁打、116打点をマークして2年連続の三冠王に輝いた。ここから大打者への道が始まり、中日移籍で日本球界初の1億円プレイヤーとなり、監督としても手腕を発揮。その功績に影には、常に9歳上の姉さん女房、信子夫人の優れた“夫操縦術”があった。
日米通算200勝まで残り3勝としている楽天の田中将大は、2010年11月にタレントの里田まいとの交際を自身のブログで公表し、直後の2011年シーズンに19勝5敗、防御率1.27の好成績で沢村賞を受賞した。そして2012年3月に結婚。そのシーズンは腰痛での一時離脱もあって10勝4敗、防御率1.87と成績を落としたが、翌2013年には、まい夫人が何度もスタンドに駆けつけて声援を送った中、24勝0敗の伝説のシーズンを過ごしてチームの日本一に大きく貢献した。そして2014年からはMLBのヤンキースで6年連続2ケタ勝利をマーク。その活躍を陰で支えるまい夫人の“内助の功”は、誰もが認めるところになった。
マー君と同じく楽天とMLBで活躍した岩隈久志は、結婚後にスターダムにのし上がった投手だ。2002年12月にまどか夫人と結婚。翌2003年に自身初の2ケタ勝利となる15勝(10敗、防御率3.45)をマークすると、さらに2004年も15勝(2敗、防御率3.01)を挙げて一躍、球界を代表する投手となった。その後、楽天、そしてマリナーズで活躍を続けた後、巨人に加入して2020年シーズンを最後に引退。その間、公私ともに順調な暮らしぶり。2023年7月に第4子が産まれると、同年12月には結婚21周年を報告する“ラブラブ”な肩抱きショットを公開して話題となった。
最近の野手では、ソフトバンクの柳田悠岐だ。2015年の7月に交際2年で3歳年下の一般女性と入籍。するとそのシーズンの8月、9月に連続で月間MVPに輝く大爆発を見せ、最終的にシーズン打率.363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを達成。チームを日本一に導き、自身はリーグMVPに輝いた。その後も球界を代表するスラッガーとして豪快なアーチを放ち続ける中、3人の子宝にも恵まれており、公私ともに充実した生活を送っていると言える。
昨季日本一となった阪神の右腕・青柳晃洋も、結婚後に“妻の力”が飛躍のキッカケになった。大卒3年目のシーズンが終わった2018年12月に小学生時代の同級生と結婚。それまでプロ3年間で計9勝(10敗)、2018年は1勝止まりで殻を破れずに苦しんでいたが、結婚後の2019年に自身初の開幕ローテ入りから計9勝を挙げて地位を確立。そして2021年、2022年と2年連続で13勝をマークしてエースへと成長を遂げた。年俸も結婚前の1200万円(推定)から結婚5年が経過して2億4000万円(推定)と20倍までアップすることになった。
今季から楽天の監督を40歳で務めることになった今江敏晃も、妻・幸子さんの存在が大きかった。今江の一目惚れで始まったという出会いから、交際1年半後の2004年に結婚。すると、当時はまだ2軍暮らしだった今江が、翌2005年にレギュラーに定着し、チームの主力に。
10歳年上の姉さん女房の支えを得て、ベストナイン、ゴールでグラブ賞、さらに日本シリーズMVPを受賞してブレイクを果たした。その後も活躍を続けて、結婚当初の年俸730万円(推定)は2億円(推定)まで上昇。引退後もコーチ、そして監督と、実に恵まれた野球人生を歩んでいる。
ここに挙げた面々と同じく、あるいはそれ以上に、大谷は「結婚→成績アップ」を成し遂げられるか。ちなみに元祖二刀流ベーブ・ルースは、プロ2年目のシーズンを終えた後の1914年10月に結婚すると、翌1915年に投手として18勝を挙げ、打者として打率.315、4本塁打を放って大きな飛躍を遂げた。その後の伝説的な活躍は言わずものがな。「ショウヘイ・オオタニ」の“電撃婚”が、新たな伝説の始まりになりそうな予感は、タップリある。