カメラの動作も軽くなる 書き込み/書き出しに優れた「高速メモリーカード」
特集【「撮りっぱなし」は上達しない!】(2)

【メモリーカードの転送速度比較】使ったカードの容量と転送速度はそれぞれ(読み込み、書き込み)は、SDXC UHS-I(95MB/秒、90MB/秒)、SDXC UHS-II(250MB/秒、200MB/秒)、XQD(440MB/秒、400MB/秒)、CFast(550MB/秒、450MB/秒)、CFexpress(1600MB/秒、1400MB/秒)。PCIe接続のSSD搭載のMacBook Proに50GBのデータを転送する時間を計測。CFexpressはUSB3.1 Gen2の上限速度の影響が出たが、Thunderbolt 3を利用すれば1GB/秒以上になるだろう(イラスト/やまもと妹子)
【SDカードで判断できる情報とは?】
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古いカードではカメラの性能を生かせないばかりか、パソコンへのコピーにも時間がかかる。撮ったあとのことも考えて、メモリーカードは最新のものを使いたい。
最新のデジタルカメラを買ったけれど、メモリーカードは使いまわし。そのような方も多いのではないだろうか。しかし、最近のデジタルカメラとパソコンの技術的進化を考えれば、メモリーカードだけ時代遅れにするのは、もったいない話だ。最新のデジタルカメラを買った人も、長く同じデジタルカメラを使っている人も、最新の高速なメモリーカードを使いたい。
高速メモリーカードが必要な理由が大きく三つある。一つは、カメラは最高速メモリーカードを使って開発されているから。高画素化が進み、4K動画が当たり前になり、ファイルサイズはどんどん巨大化している。いくらカメラ側に大きなバッファーメモリーを積んでいても、開放までの時間を短縮するには高速カードをうまく活用するしかない。

【SDメモリーカードの規格と書かれている情報】 SDメモリーカードには多くの情報が書かれている。基本的には、容量と速度の違いだ。SD/SDHC/SDXCのマークは容量による違い。各スピードクラスは、動画撮影時用に最低限この速度で書き込み続けられる保証。デジタルカメラで静止画用途の速度よりずっと低めなので、参考程度に。
二つ目は、高速メモリーカードは書き込み時間が速いため処理が短時間で済み、デジタルカメラのバッテリーがより長持ちするからである。カードへの書き込み中にはカメラ電源はオンなので、いち早く書き込みを終え、カメラがスリープモードになることで電力消費を軽減できる。ミラーレス機では、電力消費の大きい電子ビューファインダー(EVF)やモニター、センサーなどに電力を消費されるので、特に重要だ。

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