少子化の今でも野球はまだまだ人気のスポーツだ。写真はイメージ
少子化の今でも野球はまだまだ人気のスポーツだ。写真はイメージ

 そう話すのは東京・JR中野駅近くにある「スポーツショップKAZU」代表の下田和弘さん。15年前に店を開き、地元の少年野球や少年サッカー、ミニバスケットボールのチームユニホームを数多く取り扱っている。

 下田さんに、野球、サッカー、ミニバスを始める小学生が最初にそろえる主な用具を挙げてもらい、店でよく売れる価格帯を教えてもらった。

《少年野球(軟式)》
ユニフォーム上・7000円
ユニフォーム下・5000円
帽子・2000~2500円
アンダーシャツ・1800円
ベルト・1100円
ソックス(3足セット)・1000円
ストッキング・900円
グラブ・7000~10000円
バット・8000~10000円
スパイク・5000円
バッグ・4500円

《サッカー》
サッカーボール・3000~5000円
トレーニングシューズ・4000~5000円
すね当て・900円
シャツ・5000~6000円
パンツ・2500円
ストッキング・900~1300円
バッグ・3500円

《ミニバス》
バスケットボール2500~3500円
シューズ・5000~6000円
ウェア・4000円
バスパン(パンツ)・3000円
バッグ・3000円

 合計金額(金額に幅のある用具は安い方で計算)は、

 野球=43300円
 サッカー=19800円
 ミニバス=17500円

 あくまで一つの店の例ではあるが、それでも野球が高いのは一目瞭然だ。ただ「いきなり買わなくていいのに、と思う用具もあります。それと、入るチームによっても負担は大きく変わるんですよ」と下田さん。

「例えばバットですが、野球を始めたばかりの子どもが必ず買う必要はありません。バットは種類が多くそれぞれ特性がありますから、チームにあるいろいろなバットを使ってみて、監督やコーチに合うバットを教えてもらうなどしてから購入を検討した方が良いと思います。この店だと買う子と買わない子は半々くらいでしょうか」

 根拠なく、今買わなきゃいけないと思い込む。あるいは何を買っていいかわからないから、とりあえず全てそろえようとして、お金を使ってしまう親が多いのだそうだ。

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「野球が金持ちのスポーツだと誤解されてしまう」