今の世の中は、昔と比較すると、個性を伸ばすことを大切にしようという考え方が強くなっています。子どもには一人ひとり、個性があります。「個性を認めよう」としていく社会をつくるにあたって、公立高校で一律に内申点のシステムを設けることは、時代と逆行していないでしょうか。

 すべての公立高校で内申点を取り入れる必要は、ないと思います。多様性を認める社会を構成していくのならば、子どもを受け入れる学校だってさまざまな特色があってしかるべきです。内申点も、それぞれの高校が自主的に取り扱えばいいのではないでしょうか。

著者プロフィールを見る
杉山奈津子

杉山奈津子

杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat

杉山奈津子の記事一覧はこちら