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“超良血”だったのに…完全に期待外れに終わった競走馬といえば?

杉山貴宏dot.
父がディープインパクト(写真)、母がメジロドーベルだったメジロダイボサツも結果を残せず… (c)朝日新聞社

父がディープインパクト(写真)、母がメジロドーベルだったメジロダイボサツも結果を残せず… (c)朝日新聞社

「競馬はブラッドスポーツである」との言葉があるように、競走馬にとって最大の使命は自身の血を後世につなぐこと。ただし、それを実現できるのはほんの一握りでもある。そして生まれる前から大きな期待を背負った、いわゆる「良血馬」といえども下馬評どおりの結果を出せるとは限らないのもまた、競馬の奥深さといえるだろう。

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 さて、ひと口に「良血馬」と言っても定義は様々だが、そう呼ばれるために欠かせない条件が1つある。それは母親が活躍馬であること。種牡馬になれる牡馬はたいていが活躍馬だが、繁殖牝馬はそうとは限らないことが多いからだ。

 もう少し話を進めると、牝馬の活躍には2種類ある。現役時代に輝かしい実績を残すケースと、引退後に母親として名馬を輩出するケースだ。もちろんこの両方を兼ね備えた名牝も存在する。現役時代に天皇賞・秋を制し、引退後にはアドマイヤグルーヴやルーラーシップらのG1馬の母となったエアグルーヴや、日本のオークスとアメリカンオークスを制して母としてもエピファネイアら3頭のG1馬を送り出したシーザリオなどがそうだった。

 ただし名牝を母に、あるいは活躍馬を兄姉に持つ馬と言えども大成しないケースもままある。オールドファンなら「活躍できなかった超良血馬」と聞いてまず思い浮かべるのは、メジロリベーラではないだろうか。

 メジロリベーラは母が中央競馬史上初の牝馬三冠を達成したメジロラモーヌ、父親も無敗で三冠を制して後に七冠馬とも称された「皇帝」シンボリルドルフ。1980年代後半の日本ではこれ以上ないくらいの実績を持つ両親であり、生まれた牝馬は「十冠ベイビー」として大きな注目を集めた。これが後のメジロリベーラだ。

 しかしメジロリベーラはデビュー戦7着後に脚部不安を発症し、わずか1戦で引退を余儀なくされてしまった。メジロラモーヌはその後も繁殖牝馬としては大成できずに終わった。ただしメジロリベーラの孫、つまりメジロラモーヌのひ孫世代にはG1川崎記念を制したフィールドルージュが出て、わずかながら一族の留飲を下げている。

 平成に入ってからも牝馬路線でG1勝利を重ねた名馬や、牡馬とも渡り合える名牝たちが続々と登場したが、彼女らも引退後は母として苦戦が続いている馬が多い。2003年に牝馬三冠を制したスティルインラブは引退後にわずか1頭を産んだだけで早世。その唯一の産駒であるジューダは父が名種牡馬キングカメハメハということもあって期待されたが、地方競馬で2勝を挙げるのみに終わり、この血統は早くも途切れている。


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