巨人では大成できず…“沖縄の星”宮国はライバル島袋に続き引退してしまうのか (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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巨人では大成できず…“沖縄の星”宮国はライバル島袋に続き引退してしまうのか

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今オフに巨人から戦力外となった宮国椋丞 (c)朝日新聞社

今オフに巨人から戦力外となった宮国椋丞 (c)朝日新聞社

「世間的には同じ沖縄出身で甲子園で活躍した左腕・島袋洋奨(元ソフトバンク)が有名だったが、プロ関係者の間では宮国の評価の方が高かった。長身(186cm)から投げ込む球には大きな可能性を感じさせた。腕の振りがしなやかで、体の柔軟性も感じた。真っ直ぐは150kmをマーク、変化球のキレも良かった。島袋と異なり、使い減りしていない肩も魅力的だった」(在京球団スカウト)

「興南高・島袋と糸満高・宮国」。沖縄を代表する2人の好投手は、当時から全国的に知られる存在だった。

 島袋は3年時、エースとして甲子園の春夏連覇の立役者となった。中央大を経て14年ドラフト5位でソフトバンク入団を果たした。

 高校時代の宮国の前には、全国でも結果を残した島袋の大きな壁が常に立ちはだかっていた。だが投手としての評価は「プロなら宮国」という声も聞かれたほど。実際、宮国は高卒でプロ入りし、島袋は「プロでは通用しない」と自ら判断して、大学進学を決断した。

「あまり口にはしなかったけど、宮国は島袋を意識していたはず。直接対戦して負けた後などは、やっぱりすごいな、って言って練習にもより力が入っている感じがした。島袋の調子が良い日は、バットにさえも当たらないような投球もあったくらい。でも同じチームで見ていてハマった日の宮国も凄かった。2人を見ていて、こういう投手がプロに行くんだとみんなで話していた。でも絶対に打って宮国を勝たせたい、という気持ちだった」(糸満高野球部OB)

 ライバル島袋は大卒でプロ入りするも、イップスや故障に悩まされ、19年限りでユニフォームを脱いだ。1軍登板2試合のみに終わった。対する宮国は島袋の現役引退から1年遅れの今季限りで戦力外を通告された。巨人での1軍通算成績は205試合の登板で、21勝21敗1セーブ19ホールド、防御率3.59。

 入団当初の期待値からすると物足らない感じはあるが、プロでの実績は島袋を大きくリードしている。また、成績以上に宮国が巨人、そして沖縄に果たした役割は大きい。


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