天龍源一郎が語る“鍋料理” 相撲時代に覚えた絶品こくウマ湯豆腐 嶋田家定番鍋を直伝!

70歳からのはっけよい!

2020/12/13 07:00

 この湯豆腐は相撲時代、二所ノ関部屋で若い頃に覚えたもので、だしに鶏皮を入れるのは俺のオリジナルだ。相撲部屋では上の力士から順番に食べるから、俺たち若手が食べる頃には豆腐が無くなってしまう。そこで部屋の女将さんに「豆腐が無くなりました」と言うと「食べてないのは何人いるの? 15人? じゃあ豆腐を買ってきなさい」と言われ、15丁買ってこようとしたんだ。そうしたら「1人1丁もいらないでしょ! 10丁にしなさい!」なんて言われて「ケチだなぁ~」なんて思ったもんだよ。ところが、鍋にすると他の具材もあるから意外と1人1丁食えないもんだね……。ケチだと思っていた女将さんも、このときばかりは正しかったよ(笑)。

 次は油鍋。これは誰に教えてもらったか覚えていない。若いころに付き合っていたおネエちゃんだったかな?(笑)。

■油鍋
・だし:水、コンソメ、ゴマ油
・具材:豚肉、春雨、キャベツ(白菜でも可)
・味付け:醤油、七味唐辛子

 油鍋の油は「ゴマ油」のこと。コンソメでスープを作って、豚肉、春雨と野菜を入れてぐつぐつしたらゴマ油を3~4周くらい回し入れて少し煮込む。これだけ! あとは器によそって、醤油を少したらして七味唐辛子をかけて食べる。コンソメ、ゴマ油、醤油、七味唐辛子と“和洋中”が一体となったこの鍋のポイントは、ゴマ油を躊躇(ちゅうちょ)なくダーっとたっぷり入れることだ。「入れれば入れるほど美味しくなる! 入れすぎということはない!」という思い切った気持ちが大切だ。俺がドバドバとゴマ油を入れると、初めての人はみんな「えっ! そんなに入れて大丈夫なの?」と驚くからね。必ずみんなが驚いてくれてパフォーマンスとしても楽しめるし、次の日の“お通じ”もよくなるよ(笑)。

 ただし、注意することがひとつ。油鍋をやると部屋がしばらくの間ゴマ油のにおいが充満することだ。嶋田家でやるときは、女房や代表が濡らしたバスタオルをぶんぶん振り回してにおいを取りながら作っているよ。

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