天龍源一郎が語る“鍋料理” 相撲時代に覚えた絶品こくウマ湯豆腐 嶋田家定番鍋を直伝! (3/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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天龍源一郎が語る“鍋料理” 相撲時代に覚えた絶品こくウマ湯豆腐 嶋田家定番鍋を直伝!

連載「70歳からのはっけよい!」

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天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ(撮影/写真部・掛祥葉子)

天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ(撮影/写真部・掛祥葉子)

日光浴のお供は?/天龍源一郎公式インスタグラム(@tenryu_genichiro)より

日光浴のお供は?/天龍源一郎公式インスタグラム(@tenryu_genichiro)より

 最後は鯛そうめん。これは家庭でやるのは大変かもしれないが、やる価値はあるウマさだ。

■鯛そうめん
・だし:水(※鯛からうま味が出るので水のみ)
・具材:鯛、そうめん、白菜、ニンジン、春菊(※野菜はお好みで)
・味付け:柚子胡椒

 鯛そうめんは、二所ノ関部屋時代に先輩力士の大文字関が作っていたものを覚えたんだ。前にもこのコラムで話したことがあるが、大文字関は外で飲んでいて、帰る頃になると俺たち若手に電話して「そうめんを湯がいておけ」と言いつけて、帰ってきてそうめんを食べていた人。それだけそうめんが好きだったみたいだね(笑)。俺も大文字関に影響されて、酒の締めにそうめんを食べるようになったくらいだ。この人は食道楽だったから、この鯛そうめんもどこかの店で覚えてきたんじゃないかな。

 作り方は、まず鯛を用意する。この鯛は養殖ではなく天然もので、1.5キロくらいの大きさがいいね。塩を振った鯛の両面を焼いて焦げ目が付けたら、水を張った鍋に入れる。だしは取らなくてOK。鯛のうま味だけで十分だ。鍋が煮立ったらあらかじめ下茹でしておいた白菜、ニンジン、そうめんを入れ、最後に春菊を入れる。器に鯛の身とそうめん、野菜をよそって柚子胡椒で食べるんだ。そうめんが鯛のまったりした旨味を吸って最高だ! 1.5キロくらいの鯛だと7~8人で食べられる量だけど、大きい方がよくだしがでるから、できるだけ大きい鯛がおすすめだ。切り身や養殖ものだとこの味が出ないんだよね。まあ、家庭で1.5キロの鯛を焼くのは大変だし、小ぶりの鯛でも十分美味しいよ。頼めば焼いてくれる魚屋さんもあるんじゃないかな?

 この鯛そうめんは結婚してから初めて作って以来、嶋田家の振る舞い料理になっている。以前、寿司屋をやっていたときもお客さんに出したらリクエストされるくらい好評でね。見栄えもよくて接待の席でも喜ばれていたもんだから、俺も自信を持っていたんだ。

 だから、北の富士さんが寿司屋に来てくれた時も、店の名物料理として得意げに振る舞ったんだよ。そうしたら北の富士さんは「これ、大文字に作ってもらって食べたことあるなぁ」って。俺も「実は大文字関のレシピです……」と白状した。あのときは決まりが悪かったよ(笑)。まあ、北の富士さんが大文字関と同じ味だといったんだから、ちゃんと味を再現できていたということだね。

 相撲、プロレスをやってきた人間が作る鍋だから、作り方も簡単だろう? これからの季節、鍋が美味しくなるから、ぜひ試してみてくれ!

(構成・高橋ダイスケ)

天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ。「ミスター・プロレス」の異名をとる。63年、13歳で大相撲の二所ノ関部屋入門後、天龍の四股名で16場所在位。76年10月にプロレスに転向、全日本プロレスに入団。90年に新団体SWSに移籍、92年にはWARを旗揚げ。2010年に「天龍プロジェクト」を発足。2015年11月15日、両国国技館での引退試合をもってマット生活に幕を下ろす。


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天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ。「ミスター・プロレス」の異名をとる。63年、13歳で大相撲の二所ノ関部屋入門後、天龍の四股名で16場所在位。76年10月にプロレスに転向、全日本プロレスに入団。90年に新団体SWSに移籍、92年にはWARを旗揚げ。2010年に「天龍プロジェクト」を発足。2015年11月15日、両国国技館での引退試合をもってマット生活に幕を下ろす。

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