小鳩: 歌詞は原作の小説にも目を通して、アニメでも使われているインパクトの強い言葉を大事にして書きました。原作を好きな方にもしっくりとくるような歌詞にしたかったので、言葉選びは意識しながら書きましたっぽ。

MISA: かなり疾走感がある曲なので、ベースはあまり難しいフレーズは盛り込まずに、ピッキングが目立つかっこいいフレーズにしようと思って作りました。

AKANE: ドラムはテンポが速い曲はどうしても音が詰まりがちになってしまうのですが、この曲はボーカルのメロディーを目立たせたかったので、音数は詰めずにメロディーを引き立たせるフレーズを意識しました。

―来年は1月20日に4thアルバム「Unseen World」のリリーズが控え、2月11日にはいよいよ日本武道館のワンマン公演です。

小鳩: アルバムは「原点回帰」と「現点進化」の2構成になっていて、2つのパターンのBAND-MAIDを1枚に凝縮しています。「現点進化」は造語ですが、「原点回帰」の方は昔の自分たちを思い出して、今のBAND-MAIDだから表現できる初期の曲の雰囲気に近い楽曲群になっています。一方の「現点進化」では、今までの私たちよりも革新的というか、挑戦的な曲たちにしたつもりですっぽ。

KANAMI: 「原点回帰」は「Brand New MAID」(2016年5月発売のEP)の頃から好きになってくれたご主人様、お嬢様に喜んでもらえるようなハードロック調でリフ重視で作った曲が多くなっています。

SAIKI: ご主人様、お嬢様の中にも「原点回帰派」と「現点進化派」がいたので、今回のアルバムでは「どっちでもいいんだよ」っていうのを示したかったんです。昔の曲も、今も全部が私たちだから。「BAND-MAIDはどういうバンドなんだ?」というモヤモヤがあった人は、このアルバムで解消されると思います(笑)。

小鳩: 昔みたいな曲はもうやらないんでしょう、と思われていたところもあったから「そうじゃないんだよ」っていうね。

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「武道館は可能ならフルキャパでやりたい」