――実際に無観客のステージで演奏をしてみてどうでしたか?

小鳩: やっぱり最初は客席からの反応がみえないので、不安な部分はありましたっぽ。でも、モニターをみていると、見てくれている人たちからのコメントがどんどん流れてきました。MCではそのコメントを拾いながら話をしたりと、逆に普段のお給仕ではできないことができましたっぽ。

SAIKI: 全世界配信で本当にいろいろな国の方々が見てくれていたようで、読めない字でコメントが入ってきたり(笑)。何が書いてあるかわからないけど、盛り上がっているのはすごく伝わるんです。文字がすごい早さで、バーっと流れていったり。文字だけでこんなに感情が伝わるものなんだなって。

小鳩: 一緒に歌ってくれているのも、文字でわかったしね。演奏中もモニターを確認しながら、文字だけで曲の反応をみていくというのも新しい体験でしたっぽ。

AKANE: だから、無観客だから寂しいとかは一切ありませんでした。

KANAMI: 伝わっているんだなっていうのは、モニターからもよくわかったよね。

SAIKI: カメラの向こうの人に演奏するという意味では、ちょっとテレビの収録みたいな感じでしたね。私たち、芸能人っぽいみたいな(笑)

――そして、12月2日には約1年ぶりの新曲「Different」が発売されます。独特の疾走感があり、ライブ映えしそうな曲ですね。

小鳩: そうですっぽね。この曲は2年以上前に、NHKのアニメ「ログ・ホライズン 円卓崩壊」のオープンニングテーマに起用するお話を頂いていたので、収録は前のアルバムと同時にしていましたっぽ。

KANAMI: お話を頂いた時点で、曲のデモはありました。ダークな絵本のようなイメージで作った曲だったので、これは「ログ・ホライズン」の世界観にも合うだろうなと思って、アレンジを進めて完成させました。

SAIKI: アニメの世界観に合わせて小鳩が歌詞を書いてくれたので、結構難しい単語が多いうえに、テンポが速い曲なので、滑舌が大変でした(笑)。そして、歌詞が詰まっているので、ブレスの位置が難しい。そのまま、流れるように歌ってしまうと何を言っているのかわからなくなってしまうので、ちゃんと滑舌よく歌えるようにかなり練習しました。

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新アルバムには「初期」の曲のテイストも