大学卒投手:26人

沢村拓一(2010年巨人1位):200回登板
斎藤佑樹(2010年日本ハム1位):107回登板
福井優也(2010年広島1位):146回1/3登板
塩見貴洋(2010年楽天1位):154回2/3登板
野村祐輔(2011年広島1位):172回2/3登板
藤岡貴裕(2011年ロッテ1位):115回1/3登板
田島慎二(2011年中日3位):56試合登板
益田直也(2011年ロッテ4位):72試合登板
菅野智之(2012年巨人1位):176回登板
小川泰弘(2012年ヤクルト2位):178回登板
則本昂大(2012年楽天2位):170回登板
三嶋一輝(2012年横浜2位):146回1/3登板
大瀬良大地(2013年広島1位):151回登板
西宮悠介(2013年楽天5位):46試合登板
有原航平(2014年日本ハム1位):103回1/3登板
山崎康晃(2014年横浜1位):58試合登板
戸根千明(2014年巨人2位):46試合登板
今永昇太(2015年横浜1位):135回1/3登板
浜口遥大(2016年横浜1位):123回2/3登板
星知弥(2016年ヤクルト2位):110回1/3登板
黒木優太(2016年オリックス2位):55試合登板
東克樹(2017年横浜1位):154回登板
甲斐野央(2018年ソフトバンク1位):65試合登板
上茶谷大河(2018年横浜1位):134回登板

予備軍:2人

森下暢仁(2019年広島1位):今季1年目
橋本侑樹(2019年中日2位):今季1年目

 まず投手だが高校卒が40人、大学卒が26人という結果となった。5年間の猶予がある分、高校卒の方が多くなるのは妥当な結果と言えるだろう。ただ内訳を見てみると、大学卒で条件をクリアした26人のうち1位、2位の上位指名の選手が23人と9割近くを占めているのに対して、高校卒は40人中上位指名が17人と半数以下となっている。4位以下からも辛島、中崎、上沢、二木、山本由伸といったところが早くからチームの中心選手となり、育成選手からも国吉、千賀、砂田、榊原、長谷川と5人が条件に当てはまった。

 入団当時の評価はそれほど高くなくても、いわゆる“大化け”するケースがあるのが高校卒の魅力ということがよく伝わってくるだろう。しかしその一方で1位からチームの看板となった投手は菊池、大谷、松井くらいであり、意外と少ないことも分かる。故障で伸び悩むケースも多く、高校生投手の1位指名はやはりそれなりのリスクがあると言えるだろう。また大学生投手では、即戦力として期待できないと高い順位での指名が難しいということもこのデータから見えてくる。

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野手にも高卒、大卒で傾向はある?