日本人名がつく技も存在! プロレスの「必殺技名」に込められた男たちの“生き様” (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本人名がつく技も存在! プロレスの「必殺技名」に込められた男たちの“生き様”

山岡則夫dot.
プロレスラーの藤原喜明 (c)朝日新聞社

プロレスラーの藤原喜明 (c)朝日新聞社

 従来の米国では「クローズライン」として使用されていた技だったが、テキサス州出身のハンセンが使い命名したことで歴史に残る技になった。また使用する選手名や経歴により、ラリアットの名前も変化する。長州力(新日本ほか)の「リキ・ラリアット」。ほかにも、阿修羅・原(新日本、WARほか)の「ヒットマン」、ジャンボ鶴田(全日本)の「ジャンボ」、各界出身・石川孝志(全日本ほか)の「相撲ラリアット」や、叫び声から命名された井上雅央(全日本、ノア)の「オリャー」など、多くのものがある。極め付けはハルク・ホーガン(新日本、WWFほか)の「アックスボンバー」。ヒジの角度や当たり方が違うとはいえ、広義の意味ではラリアットと呼べるだろう。

 外国語表記ものを意訳的に日本語にした技名もある。「バックドロップ」は、背後から相手の片脇に頭を入れ、両腕で抱えて後ろへ投げる強力技。ジャンボ鶴田や長州力、森嶋猛(ノアほか)などの得意技。日本語では「岩石落とし」とも呼ばれている。また衝撃度などが加わり、技名の前に様々な形容詞もつけられた。

 川田利明(全日本ほか)のものは「デンジャラス・バックドロップ」。スティーブ・ウィリアムスのものは「殺人バックドロップ」など、選手のファイトスタイルが直接的に伝わってきた。「バックドロップ」は鉄人ルー・テーズが広く伝えたとされる。テーズから直接指導を受けた鶴田のものは「ルー・テーズ張りの」と呼ばれたのも印象的だ。

 スープレックス系にも意訳されたものが多い。多くの名勝負を左右してきた「ジャーマン・スープレックス」。相手を背後から両腕で抱えて後ろへ投げ、そのままブリッジしてフォールを奪う必殺技だ。日本語では「原爆固め」とも呼ばれ、東京スポーツの名物記者・桜井康雄氏が紙面映えするように命名したとされる。

 またジャーマンには多くの派生系が存在する。相手選手の両腕ごと腕で抱え込む「ダルマ式」。コーナ上に座り自身の足をセカンドロープにかけた状態から後ろへ投げる「スパイダー式」など、オリジナリティに富んだジャーマンが次々と誕生した。そして藤波辰巳(新日本ほか)のオハコ「ドラゴン・スープレックス」(飛龍原爆固め)や三沢光晴(全日本、ノア)がタイガーマスク時代から使用した「タイガー・スープレックス」(猛虎原爆固め)なども、ジャーマンの遺伝子を受け継いでいる。


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