一方通行の物資と人、3密の難民キャンプ…コロナ禍があぶり出すアジアの国境のリアル<下川裕治の旅をせんとや生まれけむ> (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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一方通行の物資と人、3密の難民キャンプ…コロナ禍があぶり出すアジアの国境のリアル<下川裕治の旅をせんとや生まれけむ>

連載「旅をせんとや生まれけむ」

下川裕治dot.#新型コロナウイルス#旅行
下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(週)、「アジアはいつも薄曇り」(隔週)、「タビノート」(毎月)

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(毎週)、「たそがれ色のオデッセイ」(週)、「アジアはいつも薄曇り」(隔週)、「タビノート」(毎月)

ミャンマーに向かうトラックの車列。越境に半日かかると運転手はいっていた(メーソート)

ミャンマーに向かうトラックの車列。越境に半日かかると運転手はいっていた(メーソート)

 彼らは皆、狭いアパートでの共同生活だ。少しでも多くの金を本国の家族に送ろうとするからだ。そこでは感染が起きやすい。しばらく感染を押さえていたシンガポールも同様だった。出稼ぎのバングラデシュ人やインド人を中心に感染が広まっている。

 アジアの国境は難民という問題も抱えている。メーソート周辺にはミャンマーのカレン族が収容されているメラキャンプがある。そこにいるのは約10万人。ミャンマーとバングラデシュ国境付近にはミャンマーから逃れたロヒンギャ難民のキャンプがある。バングラデシュ軍の発表では、100万人が狭いエリアに暮らしている。

 難民キャンプの住環境はまさに「3密」。そこに新型コロナウイルスが広まったらとんでもないことになる。

 新型コロナウイルスの蔓延は、世界のグローバル化を止めたといわれる。しかしアジアの国境から眺めると、そこを行き来する人々を直撃しているように映る。


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下川裕治

下川裕治(しもかわ・ゆうじ)/1954年生まれ。アジアや沖縄を中心に著書多数。ネット配信の連載は「クリックディープ旅」(隔週)、「たそがれ色のオデッセイ」(毎週)、「東南アジア全鉄道走破の旅」(隔週)、「タビノート」(毎月)など

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