西よ、“虎のエース”の自覚を持て メッセの言葉を心に刻み (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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西よ、“虎のエース”の自覚を持て メッセの言葉を心に刻み

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阪神のエースとしての自覚が期待される西勇輝(C)朝日新聞社

阪神のエースとしての自覚が期待される西勇輝(C)朝日新聞社

 14年から18年までの5年間で4度の二桁勝利を達成するなど、しっかりとイニングを任せられる投手に成長した西は、18年オフにFAで阪神移籍を決断。新天地でもローテーションをきっちりと守り、チーム最多の10勝を挙げて1年目からエース格の働きを見せた。

 長らく、虎のエースとして投手陣をけん引してきたランディ・メッセンジャーは、シーズンが始まる前から西を高く評価していたという。阪神の担当記者は言う。

「西のスタイルなどはよく知っていましたね。『なぜもっと勝てないんだ?』と逆質問されるくらい、西のことは高く評価していました。他の投手同様、キャンプからいろいろと会話を交わしていました」

 メッセンジャーは阪神投手陣に時を見て、アドバイスを送ることとしていた。開幕前、FA移籍してきた西についても高い関心を持っていたのだ。前述の担当記者は「メッセンジャーは、藤浪が本来の調子を取り戻し、西がしっかりパフォーマンスを発揮すれば、阪神のローテーションは安泰で、いつ引退しても大丈夫と言っていましたね」と明かす。

 もう、その時点で未来を予期していたのだろうか。今季、メッセンジャーは開幕投手を務めながら前半戦は精彩を欠き、その原因となった右肩の故障からの復活を目指したが、夏場の二軍での調整試合でも思うようなパフォーマンスを出せなかったことを受け、今年限りでの引退を決断した。

 阪神の土台骨を支えていた大投手はいなくなった。しかし、立ち止まっているわけにはいかない。メッセンジャーは先達者として「勝ちたいという執着心を強く持って欲しい。気持ちが実力以上のものを生み出すことは僕自身、何度も経験している。伝えたいのはその部分」という言葉を残している。

 今シーズンは“棚ぼた”の形ではあったが、クライマックスシリーズ出場を果たし、日本シリーズ出場まであと一歩と迫った。若くてイキの良い選手も多い。阪神は変わり始めている。可能性に満ち溢れたチームを引っ張るのはまさにエースの役目であり、その役割を担えるのは西しかいない。

 ランディ・メッセンジャーから西勇輝へ──。エースの重責を受け継ぐ時がきた。


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