名門・横浜高校は凋落してしまうのか…近年の成績で浮かびあがる「事実」とは?

2019/10/24 16:00

 横浜高校というと1998年に松坂大輔を擁して春夏連覇を達成したチームが強烈だっただけに、常勝軍団というイメージを持っているファンが多いかもしれないが、実績を見ると決してそうではない。1980年夏の甲子園に優勝した後に、春夏連覇を達成するまでに9回甲子園に出場しているが、その期間の成績は4勝9敗で同一大会で2勝以上は一度もなく、初戦敗退が5回というものである。春夏連覇以降では大きく成績は向上したものの、優勝は春1回にとどまっており、先述したように渡辺前監督の退任前は県大会のベスト8に進めずに敗退することも少なくなかった。決して平田監督が就任してからチームが勝てなくなったわけではないことがよく分かるだろう。

 横浜高校の凄さはむしろ、試合での強さよりも多くのプロ選手を輩出してきたところにある。なかなか甲子園で勝てなかった時代にも鈴木尚典(元横浜)、多村仁志(元横浜など)など大物選手をプロに送り出している。また松坂以降でも成瀬善久(前オリックス)、荒波翔(元DeNA)、涌井秀章(ロッテ)、石川雄洋(DeNA)、福田永将(中日)、筒香、近藤健介(日本ハム)、柳裕也(中日)など各球団のレギュラークラスが揃っている。

 OBのプロでの活躍度合いで言えば、西の大阪桐蔭、東の横浜と言ってもよい顔ぶれだ。平田監督が就任してからも藤平尚真(楽天)、増田珠(ソフトバンク)、万波中正(日本ハム)、及川雅貴(阪神)と4年連続でプロを輩出しており、その流れは続いているように見えるが、この点で物足りなさが聞こえてくることがあった。入学時点での評判と比べると、伸び悩んでいるように見える選手が多いのだ。例えば万波は横浜高校への進学が発表された時にネットのニュースで取り上げられるほどの大物だった。同年代で言うと根尾昂(大阪桐蔭→中日)とこの時点では同格だったのである。しかしなかなかバッティングが安定せず、3年春の県大会ではスタメンから外されることもあった。また及川も制球難と不安定な投球が解消せず、2年秋時点では1位候補だったのが最終的には3位指名となっている。

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今後の動向次第で弱体化も…

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