この日乗車したのは「B個室寝台1人用(シングル)」。なんと寝間着が用意されていました!(撮影/古谷あつみ)
この日乗車したのは「B個室寝台1人用(シングル)」。なんと寝間着が用意されていました!(撮影/古谷あつみ)
1人用B個室内。写真では見えないが、鏡がついているのが女性にはうれしいポイント(撮影/古谷あつみ)
1人用B個室内。写真では見えないが、鏡がついているのが女性にはうれしいポイント(撮影/古谷あつみ)
(写真左)30分以上並んでゲットしたシャワーカード。夏は何としてでもゲットしたい(写真右)シャワー室内。緑の「START」ボタンを押している間はお湯が出て、赤い「STOP」ボタンを押すとお湯が止まり、時間のカウントも止まる(撮影/古谷あつみ)
(写真左)30分以上並んでゲットしたシャワーカード。夏は何としてでもゲットしたい(写真右)シャワー室内。緑の「START」ボタンを押している間はお湯が出て、赤い「STOP」ボタンを押すとお湯が止まり、時間のカウントも止まる(撮影/古谷あつみ)
児島駅停車中の「サンライズ瀬戸」。岡山で「サンライズ出雲」と分割して運転する(撮影/古谷あつみ)
児島駅停車中の「サンライズ瀬戸」。岡山で「サンライズ出雲」と分割して運転する(撮影/古谷あつみ)

 縁結びの神様として有名な「出雲大社」までの交通手段として、圧倒的な女性人気を誇る「サンライズ瀬戸・出雲」。まだ乗車したことのない女性のみなさんが気になるのは、「本当に快適に過ごせる列車なのか?」ということではないでしょうか。

【寝台列車が与える「非日常感&癒やし」。1人用個室内の写真はこちら】

 鉄道会社から鉄道タレントに転身し、これまでに「サンライズ瀬戸・出雲」には10回以上の乗車経験をもつ私、古谷あつみが、乗車時の注意点を解決策とともに紹介します!

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■歯ブラシは車内で購入できない! 事前に用意しておきたいものは?

 列車に乗り込む前に準備すべきものは、まず飲食物です。「サンライズ瀬戸・出雲」には車内販売がなく、ソフトドリンクの自動販売機しかありません。車内では、食事やアルコールを調達することができず、唯一ある自販機も24時を過ぎるころに売り切れるときがあるので、最低限の飲料水を購入しておくことをおすすめします。

「サンライズ瀬戸・出雲」の東京発時刻は22時と遅いのですが、仕事帰りにそのまま乗車予定で、事前をとる時間がなさそう……という方は、東京駅構内で人気の駅弁店「祭」がるので安心してください。こちらは23時まで営業しているので、出発時刻までに駅弁を購入することもできますよ!

 つづいて、絶対に忘れたくないのが歯ブラシとタオルです。すべての個室に寝間着とスリッパが用意されていますが、歯ブラシとタオルの用意はなく、それらの車内販売もありません(A個室寝台“シングルデラックス”には、歯ブラシ、シャワーカードの用意があります)。

 私は何度か忘れてしまったことがあり、シャワー室で気付いて泣きそうになったこともあります。駅構内で歯ブラシやタオルは販売されていますので、乗車前には持ってきているかを再度確認し、忘れていた場合は慌てずに「サンライズ瀬戸・出雲」が出発する、9・10番線のホームのコンビニで購入しておきましょう。

 私がおすすめする“事前に用意しておきたい便利グッズ”は、メイクのふき取りシートです。個室寝台のある車両には、トイレとは別に洗面化粧台が設置されています。クレンジングを持って行ってもいいのですが、共同で使う洗面台なのでゆっくりと洗顔ができないこともあります。メイクのふき取りシートを使って、個室でゆっくりメイクを落としましょう。ごみ箱は個室に備え付けられているのでご安心を。

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寝台列車って快適に眠れる? 意外な乗り心地