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不倫夫の「死ぬほど反省」を信じてはいけない本当の理由 専門家が解説

連載「男と女の処世術」

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どんなに神妙な顔で平身低頭、反省しても不倫は再発するのだとか……。なぜなのか(※写真はイメージ)

どんなに神妙な顔で平身低頭、反省しても不倫は再発するのだとか……。なぜなのか(※写真はイメージ)

西澤寿樹(にしざわ・としき)/1964年、長野県生まれ。臨床心理士、カウンセラー。女性と夫婦のためのカウンセリングルーム「@はあと・くりにっく」(東京・渋谷)で多くのカップルから相談を受ける。医療関係者、法曹、企業経営者、アーティストなどのクライアントからの信任が厚い。慶應義塾大学経営管理研究科修士課程修了、青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。戦略コンサルティング会社、証券会社勤務を経て現職

西澤寿樹(にしざわ・としき)/1964年、長野県生まれ。臨床心理士、カウンセラー。女性と夫婦のためのカウンセリングルーム「@はあと・くりにっく」(東京・渋谷)で多くのカップルから相談を受ける。医療関係者、法曹、企業経営者、アーティストなどのクライアントからの信任が厚い。慶應義塾大学経営管理研究科修士課程修了、青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得退学。戦略コンサルティング会社、証券会社勤務を経て現職

 次から次へと出てくる著名人の不倫報道と謝罪会見。「ここ数年をみても、不倫は確実に増えている」と言うのは、東京・渋谷にカウンセリングルームを構え、数多くのカップルから相談を受けてきた臨床心理士でカウンセラーの西澤寿樹さん。ただ、どんなに神妙な顔で平身低頭、反省しても不倫は再発するのだとか……。なぜなのか。

*  *  *
 私が面白いと思う本に『反省させると犯罪者になります』(新潮新書)があります。刑務所の受刑者の更正プログラムに関わってこられた著者が、犯罪者に「反省」させることは意味がないどころか、逆効果で再犯率を高めてしまっている、ということを論じたものです。

 実は、夫婦関係にも全く同じことが当てはまるのです。

 例えば、夫が浮気をしたとします。日本では不倫は犯罪行為ではありませんが、妻にしてみれば青天の霹靂、大ショックです。やりどころがない気持ちで、妻は夫を責めます。

 そこから先はいろいろなパターンがあります。夫が「反省」するタイプだとすると、殊勝な態度で「反省している」「もうしない」などと言います。大ショックを受けたのに、それで、「そっか、反省してくれているならもう安心、すっきりした」と思う人は、少数派です。

 多くの妻はそれでも気持ちが収まらないので、毎晩のように夫を責めるのですが、いくら責めても、「反省している」「もうしない」「自分は変わる」「これからの自分を見て欲しい」などと言う話が繰り返されます。毎晩、毎晩、深夜まで話しても結局らちが明かないので、何か月かすると、妻は納得しないものの「もう責めていても仕方ない」と、どうにか自分お気持ちを抑えて、元通りの生活にもどっていきます

 それで、めでたし、めでたし、となればいいのですが、不思議なことに多くの場合、浮気が再発するのです。

 2度目の裏切りに、妻は奈落の底に突き落とされます。

 最初に反省した夫はまた「反省」します。夫は、「2度も君を傷つけてしまって本当に反省している。こんどこそ、心を入れ替えるから」と平謝りに謝ります。そんな話で、「そっか、今度こそ心を入れ替えてくれるんだ、ありがとう!」なんて思うお人好しはまずいません。


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