日本テレビの水卜麻美アナウンサー (C)朝日新聞社
日本テレビの水卜麻美アナウンサー (C)朝日新聞社
2016年アナウンサー出身校ランキング(1~10位)/【ランキングの見方】2016 年 各局ウェブサイトなどを元に集計。NHKはアナウンサー456人の判明分。民放について関東地区は日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ。東海地区は東海テレビ、中部日本放送、名古屋テレビ放送、中京テレビ、テレビ愛知。関西地区は毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪のアナウンサーを対象とした
2016年アナウンサー出身校ランキング(1~10位)/【ランキングの見方】2016 年 各局ウェブサイトなどを元に集計。NHKはアナウンサー456人の判明分。民放について関東地区は日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ。東海地区は東海テレビ、中部日本放送、名古屋テレビ放送、中京テレビ、テレビ愛知。関西地区は毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪のアナウンサーを対象とした
2016年アナウンサー出身校ランキング(13~20位)/【ランキングの見方】2016 年 各局ウェブサイトなどを元に集計。NHKはアナウンサー456人の判明分。民放について関東地区は日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ。東海地区は東海テレビ、中部日本放送、名古屋テレビ放送、中京テレビ、テレビ愛知。関西地区は毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪のアナウンサーを対象とした
2016年アナウンサー出身校ランキング(13~20位)/【ランキングの見方】2016 年 各局ウェブサイトなどを元に集計。NHKはアナウンサー456人の判明分。民放について関東地区は日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ。東海地区は東海テレビ、中部日本放送、名古屋テレビ放送、中京テレビ、テレビ愛知。関西地区は毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪のアナウンサーを対象とした

 女性アナウンサーはミスコン出身者が多く、どうしてもタレント扱いされる。だが、難関の採用試験を通り、テレビ局で厳しい研修を受けているので、アナウンサーとしての技量は優れている。「大学ランキング」(朝日新聞出版)では、全国16社の現役アナウンサーの出身大学を独自に集計。最新刊「大学ランキング2018」から、上位20を紹介する。

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 ランキング1位の慶應義塾大の学園祭で行われる「ミス慶應コンテスト」は女性アナの登竜門として有名だ。元アナウンサーを含めて調べてみると、ミスコンの優勝者として、1位の慶應義塾大にはTBSの青木裕子さん、小川知子さん、宇内梨沙さん、日本テレビの鈴江奈々さん、フジテレビの中野美奈子さん、小澤陽子さん、テレビ朝日の竹内由恵さんなどがいる。

 4位の青山学院大にもテレビ朝日の市川寛子さん、日本テレビの森麻季さん、フジテレビの梅津弥英子さんがいる。

 一方で、慶應義塾大卒でもミスコンのタイトルを持たずに、人気アナの座に上り詰めたのが水卜麻美さん(日本テレビ)だ。

 ほかにも、大学によってアナウンサーになるルートや採用される放送局に特徴がある。

 2位の早稲田大は、かつてアナウンス研究会、放送研究会などのサークル出身者が多かったが、いまは、個人で技量を磨いて、あるいは、テレビ局が運営するアナウンススクールに通って、採用された学生が増えている。

 3位の上智大はNHKが多い。国際放送に対応できるなど、ネイティブに近い語学力を評価されたからといわれる。さらに6位の東京大、8位のお茶の水女子大にもNHKが多く、同局のペーパー試験はむずかしく、受験に強い国立大学が集まったという見方がある。

 7位の法政大は自主マスコミ講座の出身者が多い。「自主マス」と称され、選考試験を行うほど人気が高い。アナウンサーになるには「自主マス」に入る。そのために法政に入学したという学生もいるほどだ。

 2000年代半ばまで、帰国学生でバイリンガルが多く採用された。しかし、いまはしっかりした日本語を話し、最低限の知識と教養を持った学生が評価のポイントになっている。

 ランキング上位校はキャビンアテンダント(CA)出身校の上位校と重なる。女子学生があこがれる対象として人気は不動だ。(小林哲夫

小林哲夫(こばやし・てつお)/1960年生まれ。教育ジャーナリスト。著書に『早慶MARCH』(朝日新書)、『高校紛争1969-1970 「闘争」歴史と証言』(中公新書)、『東大合格高校盛衰史』(光文社新書)など