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空港は変わっても人は変わらないインドの魅力 <下川裕治のどこへと訊かれて>

連載「どこへと訊かれて」

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インドもLCCの時代。昔に比べ、客層は多彩になった

インドもLCCの時代。昔に比べ、客層は多彩になった

 さまざまな思いを抱く人々が行き交う空港や駅。バックパッカーの神様とも呼ばれる、旅行作家・下川裕治氏が、世界の空港や駅を通して見た国と人と時代。下川版「世界の空港・駅から」。第20回はインドのコルカタ空港から。

*  *  *
 10年以上、ご無沙汰してしまった。インドのコルカタ空港である。以前とは比べものにならないほどきれいになった。どこの国の空港だろうか……と戸惑うほどだった。

 この空港でビザをとった。インドでは主要空港のアライバルビザが復活していたのだ。事前にビザをとる必要はなく、空港で手続きをすませればビザを取得できる。

 空港のビザカウンターに並んだ。書き込んだ申請用紙とパスポートを渡すと、「ビザ代は2000ルピー。あそこにある銀行で両替してきてください」といわれた。2000ルピーは、そのときのレートで3640円ほどだった。

 両替銀行に出向いた。

「ビザがないと両替できません」
「はッ? ビザをとるために2000ルピーが必要なんですけど」

 インドを一気に思いだしてしまった。インド人は本当に融通が利かない面がある。昔も頑固なインド人相手に苦労した。銀行での両替にはビザが必要、というルールなのだろう。市内の銀行ならわかるが、ここは空港。ビザをとるためには2000ルピーが必要なのだ。どう考えても理不尽な話なのだ。

 結局、両替はしてくれたが、銀行の職員がビザオフィスまでついてくることになった。やはりインドだった。

 ビザをとるのに2時間もかかったしまった。ターミナルをでたところで悩んだ。久しぶりに安宿街のサダルストリーまで行ってみようと思っていたが、インフォメーションで訊くと、5時間かかるという。コルカタ市内までは20キロもないのだが。

 コルカタの渋滞のひどさは聞いていた。朝夕のラッシュ時は大変なことになる。その夕方のラッシュにひっかかってしまった。

 その前にスマホのシムカードを買おうと思った。携帯電話に電話代をチャージするオフィスで訊くことにした。


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