おみくじは引き直しOKってしってましたか?(※イメージ写真)
おみくじは引き直しOKってしってましたか?(※イメージ写真)

 一年の計を占うおみくじ。初詣に出かけた際に、気合を入れて引く人もきっと多いことだろう。「大吉」を引き当てて喜んだり、あわれ「凶」の呪わしい文字に新年早々、肩を落としたり……。悲喜こもごもの新年風物詩のひとつともいえる。

 ところがこのおみくじ、実は「引きなおし」が可能なことをご存じだろうか。引くのは一度だけとか、二度引くことまかりならん、などといった決まりはなく、納得する内容が出るまで引きつづけてもいいというのだ。かの明智光秀は、本能寺にて織田信長を討たんと出陣するときに「これぞ!」というおみくじが出るまで、3度も引きなおしたといわれている。

 そもそも、内容がイマイチなくじに当たったとしても、気に病むことはない。おみくじは人生の、この一年の指針に過ぎない。願望や健康、待人、旅行、金運、商売……さまざまなことが並んでいるが、そこに凶事が書かれていたなら、それを心に留めて気をつければいい。そうすれば平穏に過ごすことができて、福を呼び込める。そういう意味がおみくじにはあるのだ。

 それに、「こんなところに気をつけて、こう過ごそう」と具体的なポイントまで示してくれているのだから、内容が悪いほうがわかりやすいともいえよう。

 よし、と納得するくじが出たらご神木に結びつけて、願いの結実を祈ってもいいし、財布や定期入れなど、ふだんから身につけるものの中に入れておけば御利益があるともいわれている。また、引きなおす際には前のくじは捨てず、これもご神木に結びつけておくのがしきたりなので、注意したい。

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