●「雷の三碧」の羽生だからこそ

 羽生善治さんは1970年9月27日生まれ。「9code」は「雷の三碧」です。
「雷の三碧」と言えば勇気りんりん! 若々しさと情熱あふれるパワーが魅力です。

 陽気が立ち始める中、突然春雷がとどきわたるように、その強さとエネルギーあふれる行動力に周囲は魅了されます。

 羽生さんのこれまで積み上げてきたその軌跡を振り返っただけでも、羽生さんの「雷の三碧」らしさが多々、見受けられます。

 羽生さんのすごいところは、2017年12月の竜王位獲得が通算99回目のタイトル獲得で、これは将棋界ダントツなのです。

 現役棋士で2番目は通算27回の谷川浩司さん(1962年4月6日生まれ)ですから羽生さんの偉大さが明白です。

 相撲で言えば大鵬、北の湖、白鵬。とにかく強い。

 将棋の世界は、プロ棋士が二百名程度の狭い世界ですが、トップをとれるのはそのうちほんの一握りの人たち。ましてや複数のタイトルを保持するなんて、片手にも余るほどの弱肉強食の厳しい勝負の世界です。

 そんな厳しい世界に羽生さんは、1985年、15歳の時、中学生棋士としてプロデビュー(「9code」のバイオリズムは【陽1年】)。

 1989年、19歳で初タイトルの竜王位を獲得(同【陽5年・陰1年<合期>】)。

 1996年(同【陽3年】)25歳で七冠の同時制覇という空前の記録も達成しています。

 厳しい世界で勝ち続ける羽生さんは、竜王を除く永世六冠を獲得していましたが、「永世竜王」までの道は長かった。

 永世竜王の達成基準は連続五期か通算七期。あと一期だけ足りない状態がここ数年あり、もうチャンスはないと周囲から思われていた中での2017年12月、竜王位の獲得は、羽生さんのバイオリズム【陰2年】でありました。収穫の秋2年目の輝かしい成果となったのです(*バイオリズムについては『“強運を呼ぶ”9code(ナインコード)占い』参照)。

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「10の220乗」の棋譜数を操る「三碧」ならではの圧倒的な直観力