全米プロゴルフ選手権に出場する松山英樹 (c)朝日新聞社
全米プロゴルフ選手権に出場する松山英樹 (c)朝日新聞社

 今季海外メジャー最終戦の全米プロゴルフ選手権が、現地時間8月9日にミズーリ州のベルーフCCで開幕する。これが記念すべき第100回大会となるが、来年から5月開催に変更されるため、今年が8月に行われる最後の年となる。

 ベルーフCCでの開催は、1992年以来2回目。1965年には全米オープンが行われ、2013年には全米シニアプロゴルフ選手権が開かれ井戸木鴻樹が優勝している。そんなコースが舞台となる今年の大会には、日本から松山英樹を筆頭に小平智、宮里優作、池田勇太、今平周吾、時松隆光が出場することになった。

 それぞれが日本男子初のメジャー制覇を目指すことになるが、やはり一番の注目は松山だ。6年連続6回目の出場となるが、昨年は5位タイフィニッシュ。2日目に64をマークしてトップタイに躍り出ると、最終日のバックナインを単独トップで迎えて、一気にメジャー制覇への期待が高まった。しかし、後半は3連続ボギーなど一気に失速し優勝したジャスティン・トーマス(米)とは3打差。インタビューで涙した姿は今でも多くのファンの目にしっかりと焼き付いている。

 昨年の松山の活躍はとにかく凄まじかった。全米オープンでは2位タイとなりシーズン3勝をマーク。本大会前週のWGC-ブリヂストン招待は、最終日に驚異の61を記録して2位に5打差をつける圧勝劇。世界ランクでは2位となるなどメジャー制覇は秒読み段階だったと言える。

 ところが今季になると状況が一変する。シーズン当初はトップ5入りもあったが、2月に左手親指を故障しウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープンを棄権したあたりから雲行きが怪しくなった。帰国して治療を行ったが出場が予定されていたWGC-メキシコ選手権を欠場。アーノルド・パーマー招待から復帰したが、これまでトップ10入りは一度もなく苦戦している。

 そこで、調子が上がらないのはショットが安定しないことが要因とも考えられるので、フェアウェイキープ率とパーオン率を昨季と比較してみた。それが下の数字だ。フェアウェイキープ率については若干ながら数字が良く、パーオン率は2.47%ダウンしていることが分かる。

フェアウェイキープ率:
2016-17 58.61%(121位)
2017-18 60.93%(101位)

パーオン率:
2016-17 69.01%(16位)
2017-18 66.54%(92位)
※共に2017-18シーズンは8月5日現在

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